片寄涼太 ページ6
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『ん、…』
彼は丁寧に私の履いていたピンヒールのベルトを外す
手を添えられ、なんだかむず痒くて声がもれる
「んー…、腫れそうだね」
「あ、そういえば今日包帯買ったなー」
そう言うと近くに置いていた紙袋の中を探す彼
「あった、あった。ごめんね、冷やせないけど固定だけしておこうか」
包帯を巻く彼の手が、細い指が心地いい
彼の指が足に触れる度、私の体はピクリと反応する
「はい、終わったよ」
『………ありがとうございます』
彼が離れてしまったことを寂しく思う
私、なんか変だ……
「ちゃんと病院行きなね？」
『はい』
もう少し話したいな。ダメかな……
あ
『名前、教えてください』
「あぁ、そういえば名乗ってなかったね」
「はいこれ」
彼のポケットから出された小さなショップカードと名刺
『片寄、涼太…さん』
綺麗な名前
涼太さんって言うんだ……
涼太さん
って恥ずかしくて絶対口に出して言えないけど…(笑)
「そこの店でバーテンしてるから良かったら後でおいで」
ショップカードにはお洒落なBarの写真
あ、ここのクラブの中にあるんだ
ここに行ったらたくさん話せる？？
『はい！行きます！！』
「ありがとう。君は？」
『え？』
「君の名前」
『あ、A、です。』
「Aちゃん。可愛い名前だね」
私の名前を呼んでふわりと笑ってくれる
片寄さんの笑顔に胸がきゅってなった
「そろそろ店の準備あるから行くね」
行っちゃうんだ……
『はい……本当に、ありがとうございました…』
「どうしたん？寂しい？？」
『えっ……』
なんで寂しいって思ってることわかったの？
私、顔に出てる？
「なんてね、冗談。Aちゃん、ばいばい。足気を付けてね。」
大きな手が私の頭にそっと触れて撫でられる
撫でてくれたその手を掴んで離したくないって思ったの
なんかやっぱり今日の私おかしいや
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恋色(プロフ) - かたはまさん» ありがとうございます！時間はかかりますが更新するつもりです！Twitterの方ではこの作品は完結しているので少しお話に違いがある所もありますが良かったらよんで下さい！【@_koiro_story___】 (2020年2月16日 22時) (
レス) id: 16d020059a (このIDを非表示/違反報告)
かたはま - もう更新しないのですか？面白いので続き気になります！ (2020年2月16日 0時) (レス) id: f491a92039 (このIDを非表示/違反報告)
恋色(プロフ) - あらんさん» 感想ありがとうございます！！すごく嬉しいです！！嬉しすぎて何回も読み直してはニヤニヤしています！笑 やる気というかもう何か凄い向上しました！！語彙力の無さがやばいです…亜嵐くんオチ了解しました！まだどうなるかわかりませんが楽しみにしていて下さい！ (2018年9月22日 15時) (レス) id: 46a95c52fb (このIDを非表示/違反報告)
あらん(プロフ) - この作品面白いです！久しぶりにこんなに面白くて見応えのある作品を見ました！亜嵐くんオチ希望です！更新頑張ってください！ (2018年9月22日 10時) (レス) id: f8209b646e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋色 | 作成日時：2018年9月11日 1時
