救世主 ページ30
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「「おい！！！」」
フロアに流れる音楽に負けない
大きく響く2つの怒号
肉と肉がぶつかり合う鈍い音
後ろに密着していた男の体温から解放され
身体が自由になる
な、なに…が起こったの…
するとすぐにあたたかい何かに包まれる
『やっ！！やだ！！！やだやだやだっ…！！！』
「ちょっ！！落ち着いて！！！Aちゃん！！！」
ふわりと香るお酒の匂い
あぁ、私、この匂い知ってる………
私を強く抱きしめて落ち着かせようとしてくれてる
『……か、たよせ…さん……』
「怪我ない！？大丈夫！！！？」
『大丈夫、です』
「まじで……焦った。良かった。亜嵐くん！！！」
片寄さんが"亜嵐くん"と叫んだ方を見れば
巴ちゃんを支える亜嵐さんがいた
『とっ、巴ちゃ……！大丈夫…！？』
「A……無事でよかった……こ、怖かった、ね…」
巴ちゃんの方が怖かったろうに震える身体で
力いっぱい抱きしめてくれる
2人して腰抜かして、涙が止まらない
「お前らまじで…覚悟しろよ…」
亜嵐さんは見たことのない表情、聞いたことの無い声で
目の前の男達を圧倒する
「亜嵐くん…ここで騒ぎ起こすのまずいから…
とりあえず俺の店に行こう…」
片寄さんはそう言って亜嵐さんを宥めてるけど
表情は亜嵐さんと変わらない…すごく…怖い顔……
「おめぇらの顔絶対忘れないからな…」
このクラブの頂点に君臨するこの男に
目をつけられては夜の世界では生きていけない
そう察した男達は蜘蛛の子を散らすように逃げていった
「このバカ！！！」
「こんな……！！こんな服着てるから！！！！
目付けられるんやって！！何でわからんの！！！？」
『片寄さん……』
「これ着て。はやく。」
そう言って片寄さんが手渡したのは
彼が着ていたスーツのジャケット
「立てる？行くで」
片寄さんに手を引かれ立ち上がる
『あ、でも…巴ちゃん…』
巴ちゃんを心配して後ろを振り向けば
巴ちゃんと亜嵐さんが目に入る
巴ちゃんは夢にまでみた亜嵐さんとの出会いに
頬を赤らめて喜んでいて…
亜嵐さんもそんな巴ちゃんに優しく微笑んでいた
「お友達は亜嵐くんが連れてきてくれるから」
『……はい』
おかしい……
片寄さんが守ってくれて…
手を引いてくれてる
ドキドキしてるはずなのに
私の胸はズキズキと痛む
2人を見ると私の心が真っ黒に染まるような気がした
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恋色(プロフ) - かたはまさん» ありがとうございます！時間はかかりますが更新するつもりです！Twitterの方ではこの作品は完結しているので少しお話に違いがある所もありますが良かったらよんで下さい！【@_koiro_story___】 (2020年2月16日 22時) (
レス) id: 16d020059a (このIDを非表示/違反報告)
かたはま - もう更新しないのですか？面白いので続き気になります！ (2020年2月16日 0時) (レス) id: f491a92039 (このIDを非表示/違反報告)
恋色(プロフ) - あらんさん» 感想ありがとうございます！！すごく嬉しいです！！嬉しすぎて何回も読み直してはニヤニヤしています！笑 やる気というかもう何か凄い向上しました！！語彙力の無さがやばいです…亜嵐くんオチ了解しました！まだどうなるかわかりませんが楽しみにしていて下さい！ (2018年9月22日 15時) (レス) id: 46a95c52fb (このIDを非表示/違反報告)
あらん(プロフ) - この作品面白いです！久しぶりにこんなに面白くて見応えのある作品を見ました！亜嵐くんオチ希望です！更新頑張ってください！ (2018年9月22日 10時) (レス) id: f8209b646e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋色 | 作成日時：2018年9月11日 1時
