which do you choose…？

買い物 ページ22

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『っはぁ……は、、あ、ALANさん！！！速いです！！』





私の声でピタリと足を止めるALANさん



え、私こんなに息切らしてるのに…
ALANさん息も乱れてないし汗ひとつかいてない……




「ごめん、走らせて」


『いいんですけど…びっくりしました……どうして…あの人置いてきてよかったんですか？？』


「あの子しつこくて困ってたんだよね…格好悪いけど、覗きちゃんがいてくれて正直助かった……」


『そうなんですか……』



「で？服みてたんだっけ？」


『あ、はい…一応』


「お礼に付き合うよ。俺のオススメのとこ行こう」


『え！？悪いです！！大丈夫ですから！』


「はいはい、乗って。どうせ一人じゃ決まんないんでしょ？」




背中をおされてタイミングよく来たタクシーに乗せられる
嘘でしょ……






*








連れてこられたのは入口にドアマンがいるような
ハイブランドショップ


入った途端に従業員が奥に走っていったかと思うと
オーナーらしき人がでてきた


スタイリッシュでオシャレな店の雰囲気に圧倒される

従業員の走り方でさえ優雅だった


でも…財布のことを考えるとドキドキが止まらない


クレジット…分割払いできるのかなここ。
一括だったら破産しちゃうよ………





「おぉ、亜嵐。どうした？？」




奥からでてきたオーナーさんとALANさんは親しげに話している。


時折私の事を親指で指しては楽しそうに笑ってる






「A様」


『えっ、はい？』


「白濱様からA様のフィッティングを仰せつかりました。よろしくお願い致します。」

『はい、よろしくお願いします』




オーナーさんと一言二言交わした後、
私の元へとやってきた店員さん


白濱って……ALANさんの名字？？



「早速ですがこちらお願いします」



フィッティングルームへ案内され、
渡された服はボルドーのワンショルダーワンピース


こんな綺麗な服……私に似合うの？？






『んっ！！』



背中にファスナーがついていて上げるのに苦労する

やばい…腕が吊りそう……





『あの……着れました』



「失礼します。サイズは問題ありませんか？」


『…はい、たぶん……』


「お似合いですよ。
白濱様を呼んで参りますのでおかけになってお待ちくださいませ」






言われた通り座って大人しく待つ



これいくらなの…払える？払えるよね？？







「似合ってんじゃん」









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