Happy Time ☆*。 F.I

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樹「やっと来たね」




やっと来たね。って教えてくれなかったの樹くんじゃん。





「なんで、なんで言ってくれなかったの、」






樹「ごめん。言いたかったけど、言えなかった」





どうして、




「私、どれだけ心配したか分かってる？」




と声がかすれながら言った





樹「分かってない。ごめん。
俺との仲まだ浅いし、なんにも思って無いと思ってた」





違うよ。いつも樹くんのこと考えてるよ。





藤原さんに助けて欲しいって言われたからには

責任感、感じちゃうじゃん。





私は涙がポロポロ出てきて顔が台無しだったから

恥ずかしくなって下を向いていた




樹「ずっと見てたんだよ。


ここから。」





樹くんは窓の外を見ながら呟いた




樹「ここって学校から出てくる人の顔がはっきり見えて

気付かれない所なんだ


だからずっと見てたんだよ。Aちゃんのこと



転入してくる前から」








「てことは転入してくる前からずっと入院してたの、


え！じゃあ離婚して母子家庭とか言ってたのは？」






樹「離婚して母子家庭になったのは本当。

離婚するちょっと前に体が悪くなっちゃって、

だからついでに入院もしよっかってなって

学校が目の前にある病院を選んで入院してるって訳かな」



先に入院してたのか、それで一応学生として転入してきたのか








「あの、その樹くんって病気なの？」








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