*《2》 ページ50
「ほれほれ、次は此処だぞ?」
「ふふふっ、待ちなさぁいっ」
はぁ……愛らしい。
もしかしたら中身も猫になったのではと色々試して見た結果、面白い程に猫戯らしに反応してくれた。
我の声に振り向く耳と動きに合わせて揺れる尻尾……それに何より、これだけ無邪気なAの姿が見られたのも、猫になりかけているお陰だろう。
……一緒に胸が揺れているのをつい見てしまうのは絶対に云わないで欲しい。
「……む、どうした、疲れたか?」
「うーん、あまり激しく動き回るのは好みじゃないわ……」
「ふふ、その調子では"本番"で困るな?」
「回復が私のお仕事ですから」
そういう意味の"本番"では無いのだが、分からなかったのか躱されたのか。
まあ良い、兎に角疲れたと云うのだから、これ以上は動かさずに座らせてやろう。
猫戯らしの次は……。
「……一つ聞くが、A。
その耳と尻尾は本物なのだな?」
「そう、みたいね」
「……触れるぞ」
「んっ……!」
耳をそっと指先でなぞる様に撫でるとAの身体がぴくりと小さく跳ねて反応を見せる。
ふふ、猫好きである我が見るだけで終わる訳が無かろう?
「忠臣くん……?その触り方はちょっとやめてもらえると……」
「ではこうか?」
「ひぁ……んん」
「ほう……?」
そうして耳を責める様に触れてやると、堪える様に腕にしがみついてくる。
その時腕に柔らかい胸が当たって……嗚呼これは不味い、意識が腕に行ってしまう。
察されない様に目を逸らし、再び耳に触れると今度は自分の脚にふわふわとした柔らかい感触が巻きついてきた。
……そういえばまだ尻尾には触れていなかったな。
「どうしたA、此方も触って欲しいのか?」
「んあっ、あの、忠臣くん……!」
「分かっているのか?今この部屋に居るのは我とAだけなのだぞ……?」
未だ己の欲望だけでAを汚したくはない、しかし早く此奴を手に入れたい。
Aの為に確り考えているつもりなのに、それをそのAが邪魔をする。
……何処かで聞いた話では、猫は尻尾の付け根を触られるのが気持ちが良いというが……。
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続きは続編で!
総帥の口調難しすぎではないですかね←
……まあそれはともかく、話数がいっぱいになりましたので続編へ移行します。
思ったより早かった……。
読者の皆様、本当にありがとうございます。
そしてこれからもこの作品をよろしくお願いします。
(最敬礼!)
この小説の続きへ→←【A】忠臣くん、貴男もですか。《1》【桜華忠臣】
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レウィシア(プロフ) - セイラさん» コメントありがとうございます……そう言っていただけると私も幸いです(最敬礼) (2017年7月13日 0時) (レス) id: b8b95089d5 (このIDを非表示/違反報告)
セイラ(プロフ) - 続編も頑張って下さいませ! (2017年7月12日 21時) (レス) id: b537a2b254 (このIDを非表示/違反報告)
レウィシア(プロフ) - お気に入りに追加人数が二桁を行きました……ありがとうございます(最敬礼) (2017年7月11日 17時) (レス) id: b8b95089d5 (このIDを非表示/違反報告)
レウィシア(プロフ) - 過去最高185位、2000hit達成、お気に入り追加人数8人、高評価……#コンパスの力は無限大ですね……!皆さんありがとうございます(最敬礼) (2017年7月10日 17時) (レス) id: b8b95089d5 (このIDを非表示/違反報告)
レウィシア(プロフ) - 響さん» コメントありがとうございます……これからもその最高を維持して行こうと思いますッ(最敬礼) (2017年7月10日 17時) (レス) id: b8b95089d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レウィシア | 作成日時:2017年7月2日 2時