秋桜【すばる】#完

＊13本 ページ13

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憎まれ口ばっかりだけど、




いつも隣にいてくれたすばるのことが



私は、好きで




すばるも、私のことが好きだと思ってた。





何か言葉があったわけじゃないけど、



それだけは間違いないって


妙な自信があって、疑うことなんてしなかった。





「「結婚、しようね」」




幼いときに約束した事が



叶うものだと、



言葉にはしないけど




絶対に私はすばるのお嫁さんになるんだと



心のどこかで信じてやまなかった。







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美「…ぱいっ、先輩っ」




「…へっ？」





美「どうしたんですか？ぼーっとして」







「なんでもないよ！ごめんね！」





美「珍しいですね、先輩がぼーっとするなんて…大丈夫ですか？」





「大丈夫大丈夫♪」






純粋に心配してくれてる美咲ちゃんに



すばるのこと考えてたなんて


言えるはずもなく




適当に誤魔化した





美「そういえば！先輩、すばるさんの連絡先知らないんですか？」




「し、しらない…なぁ」





美「そうですか…」




私のばか！！！


なんで嘘なんてついてしまったんだ！！





これから嘘をつき続けないといけなくなるのに…







美「ああ！すばるさんに会いたいっ！」









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