40話 −元の姿へと− ページ39
「ま、マホ!?」
マホの姿が徐々に薄くなっている事に一番最初に気付いたのはよもぎだ。マホは自分の手を見て自分が徐々に消え掛かっている事を確信したが、マホはにこりとマホロアに微笑んだ。
「マホ…キミは怖くないのカイ?」
マホロアの問にきょとんと首を傾げるマホ。
「キミ、今から消えようとしているんダヨ?」
「消えるだと?そりゃどういう意味だよ!」
ダークゼロも驚きの声を上げる。するとマホはよもぎ達の方へ振り向くと苦笑して頷いた。
「マスタークラウンが壊れて力を失うと、マホは消えちゃうんダヨ」
「そんな…」
「マスタークラウンから生まれたソウルがそうなるのは分かる。しかし何故お前のクローンであるマホまで消えるんだ?」
「そりゃあマスタークラウンの欠片の1部を使ったからダヨ。クローンを創るからにはボク以上の力を持たせたかったんダ。だからマホを創る時にボクの力と一緒にマスタークラウンの欠片を込めタ」
リアルダークマターは"そういう事か…"と、小さな声で言った。
「じゃあ…じゃあマホは居なくなっちゃうって事…?」
よもぎが震えた声でマホロアに問い掛けると、マホロアは小さく頷いた。こうしている間にもマホの姿は更に薄くなり、もう下の部分が消えていた。
「マホ…私…うぼぉ!?」
よもぎが何かを言いかけたが、突然上から降ってきたゼロツーと新人リアルダークマターに押し潰される。空中にはマルクと角が消え掛かっているソウルが居た。
「…どういう状況だ?」
「わたくしが聞きたいです」
さっきまでアナザーディメンションに居たゼロツーと新人リアルダークマターは今の状況が理解出来ずによもぎの上に乗っかったまま固まる。するとよもぎがぷるぷると震えながら"どいて…"と言った。
「おっと失礼、踏んでいたか」
ゼロツーがふわりと浮き上がると、よもぎはゆっくりと立ち上がった。
「お前達、アナザーディメンションに居たんじゃないのか?」
「そうなのですが…わたくし達にもどうなっているのか…」
「ソウルの力が失われ、それでアナザーディメンションを創り出す力を保てなくなったのだろう…」
ゼロが言うと、ソウルが2回頷いた。
「さっすが!勘がいいんダネッ」
ソウルはウィンクして無邪気にそう言った。しかしそのソウルの身体はマホと同様に薄くなっており、ふらふらしている。恐らく今浮かぶ為に使っている魔力を保つのがやっとなのだろう。
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テテルカ天使(プロフ) - クローンステラさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!ゆっくりになってしまいますが、頑張ります♪ (2018年6月9日 23時) (レス) id: 378bd59ebd (このIDを非表示/違反報告)
クローンステラ - マホロアをダークマター一族も本当に大好きなので、まさに天国のような作品です!!これからもご自身のペースで頑張って下さい! (2018年6月8日 22時) (レス) id: a7087f7ad1 (このIDを非表示/違反報告)
シャルア - はい! (2018年5月17日 18時) (レス) id: 02ea73cb92 (このIDを非表示/違反報告)
テテルカ天使(プロフ) - シャルアさん» ここでのチャットはあまりよくないようなので、宜しければ http://www.3751chat.com/ChatRoom?room_id=520421 でお話しませんか? (2018年5月17日 16時) (レス) id: 378bd59ebd (このIDを非表示/違反報告)
テテルカ天使(プロフ) - シャルアさん» あ〜わかります!エンデニルのソウル可愛いですよね!最初あのギャップに驚きました(´ー`*) (2018年5月17日 16時) (レス) id: 378bd59ebd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:テテルカ天使 | 作成日時:2018年3月22日 7時