32話 −支配− ページ31
それとほぼ同時にもよぎの目の前が暗くなった。
あれ…もしかして氏んだ…？
よもぎはその場で膝を付いた。何の衝撃も無かったが、氏んでしまっていたと確信したよもぎの両目からは涙が浮かんだ。
「…無事か」
「いや…死にましたけど…」
誰かの問にゆっくり顔を上げてそう答えると、目の前が暗くなった理由が分かった。
目の前に居るのは白い巨体、そして中心に赤い大きな目玉が付いているゼロだった。ゼロが大き過ぎて暗くなったのだ。よもぎは無意識にポカンと口を開ける。
「そうか、それは残念だ」
「ゼ、ゼロ…様…？」
傷だらけのリアルダークマターが掠れる目でゼロを見つめる。ゼロは一瞬だけリアルダークマターに目をやるが、すぐにマホロアに視線を合わせる。
「随分おそ…イ…登場ダ…ネ…。か…ん察デ…も…していタノカ…イ？」
マホロアが不気味に微笑む。しかしマホロアの様子がおかしい。その様子を見てゼロは"ふっ"と冷たく笑った。
「ナに…が…お…かシい？」
「もう"それ"に意識が支配され始めているのに気が付かぬとは傑作だ」
ゼロが言う"それ"とはマスタークラウンの事だ。そう、マホロアはマスタークラウンに乗っ取られる直前なのだ。
ゼロの言葉を聞いてマホロアは声を荒らげて笑い出した。
「ボ…クが…マスタ…ア…クラ…ウン…に…シ…はイさ…れハジ…めテる…？」
笑いながらそう言うマホロアに狂気を感じる。よもぎにもそれ位察していた。ゼロはふと端っこに居るマホに視線をやった。
「…貴様も気付いていたのだろう…？」
マホはびくっと身を震わせる。するとゼロから視線を逸らし、静かに俯いた。その表情はとても悲しそうだ。
「図星か。やれやれ、こうならなければお前達には分からないのだな」
呆れた様に小さなため息を吐くと、ゼロの目玉の周辺に赤い線が現れ、そこから血の様な赤い弾幕を無数に出す。するとマホロアが魔法陣でバリアーをつくり弾幕を防ごうとするが、まるでガラスの様にぱりーんと高い音を立てて簡単に壊れてしまい、マホロアに全て命中する。
「…ナイ…負けるワケニハ…！」
マスタークラウンが光りだし、マホロアの雰囲気が一気に変わった。リアルダークマターとダークゼロもこの異様な雰囲気を察して警戒態勢につきたいが、マホロアに与えられたダメージが大きくて身体が言う事を聞かない。
「来る…」
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テテルカ天使(プロフ) - クローンステラさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！ゆっくりになってしまいますが、頑張ります♪ (2018年6月9日 23時) (
レス) id: 378bd59ebd (このIDを非表示/違反報告)
クローンステラ - マホロアをダークマター一族も本当に大好きなので、まさに天国のような作品です!!これからもご自身のペースで頑張って下さい! (2018年6月8日 22時) (レス) id: a7087f7ad1 (このIDを非表示/違反報告)
シャルア - はい！ (2018年5月17日 18時) (レス) id: 02ea73cb92 (このIDを非表示/違反報告)
テテルカ天使(プロフ) - シャルアさん» ここでのチャットはあまりよくないようなので、宜しければ http://www.3751chat.com/ChatRoom?room_id=520421 でお話しませんか？ (2018年5月17日 16時) (レス) id: 378bd59ebd (このIDを非表示/違反報告)
テテルカ天使(プロフ) - シャルアさん» あ〜わかります！エンデニルのソウル可愛いですよね！最初あのギャップに驚きました(´ー｀*) (2018年5月17日 16時) (レス) id: 378bd59ebd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：テテルカ天使 | 作成日時：2018年3月22日 7時
