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14話 −よもぎは− ページ15

ゼロツーとマホロアが戦う中、よもぎはとある真っ暗な空間に来ていた。
「ここは…?」
「ハイパーゾーンだ。この間来ただろう?」
声の方を見ると、そこには空中にふわふわ浮かんでいるリアルダークマターの姿があった。
「えっ、でもさっき私はマホロアと一緒に…」
「ダークゼロが瞬間移動させたんだ」
リアルダークマターが横に視線をやる。その視線の先には息が荒いダークゼロが床に寝転がっていた。
「瞬間移動には随分体力が消耗されるらしい。だから氏んだと思って貰って構わな」
「うるせぇ!生きとるわ!!」
ぜえぜえと息を切らしながら声を貼って言うダークゼロ。リアルダークマターは小さく舌打ちをしてから棒読みで"無事で良かったー"と言った。
「え、今舌打ち」
「気のせいだ」
「でも割りとはっきり聞こえ」
「気のせいだ」
よろよろと立ち上がりながら冷や汗を垂らすダークゼロに真顔で"気のせいだ"と返事をするリアルダークマター。
「というか…ダークゼロさん口調変わってません?」
「そっとしておいてやれ…彼奴かっこいいと思ってあの口調なんだ」
「おいコラそこ!違うわ!!俺は元々この口調なんだよ。あの時はいつゼロ様が来るか分からなかったから敬語使ってたんだよ」
さっきの疲れは何処へやら、だんだんと床を踏みながら話すダークゼロ。リアルダークマター冷たい目でじっとダークゼロを見つめる。すると段々ダークゼロの勢いも衰え、黙ってしまった。
「それはそうとお前こそ口調が変わっていないか?」
「えっ、変わってますか?」
「ああ、マホロアには普通に喋っていたではないか。元々敬語で会話をするキャラなのかと思って最初は何も言わなかったが」

そう言われてみればそうだ…。

今リアルダークマターに言われるまで気が付かなかったが、よもぎはリアルダークマター達を会話をする時は無意識に最初から今までずっと敬語だった。
「そっか…では普通に喋りますね」
「ああ、それがいい。それより、聞きたい事があるんじゃないか?」
「聞きたい事…?」
「例えば、俺達がお前をここに連れて来た理由、とかな」
若干呆れた表情でよもぎを見る。よもぎははっとして"そうだった!"と声を上げた。リアルダークマターは溜め息を吐いてからまた喋り始めた。
「俺達がお前をここに連れて来た理由はな?」

15話 −嘘と誠−→←13話 −無敵−



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テテルカ天使(プロフ) - クローンステラさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!ゆっくりになってしまいますが、頑張ります♪ (2018年6月9日 23時) (レス) id: 378bd59ebd (このIDを非表示/違反報告)
クローンステラ - マホロアをダークマター一族も本当に大好きなので、まさに天国のような作品です!!これからもご自身のペースで頑張って下さい! (2018年6月8日 22時) (レス) id: a7087f7ad1 (このIDを非表示/違反報告)
シャルア - はい! (2018年5月17日 18時) (レス) id: 02ea73cb92 (このIDを非表示/違反報告)
テテルカ天使(プロフ) - シャルアさん» ここでのチャットはあまりよくないようなので、宜しければ http://www.3751chat.com/ChatRoom?room_id=520421 でお話しませんか? (2018年5月17日 16時) (レス) id: 378bd59ebd (このIDを非表示/違反報告)
テテルカ天使(プロフ) - シャルアさん» あ〜わかります!エンデニルのソウル可愛いですよね!最初あのギャップに驚きました(´ー`*) (2018年5月17日 16時) (レス) id: 378bd59ebd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:テテルカ天使 | 作成日時:2018年3月22日 7時

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