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10話 −クローン− ページ11

きょとんとした表情で言うメタナイトを見て、バルフレイナイトは愉しそうに僅かに目を細める。そして手に持っている剣で大きな岩を真っ二つに斬り上げる。すると
岩は大きな音を立てて左右に綺麗に倒れ、大きな穴が出現した。その中はとても暗く、何も見えない。そんな中、何か塊の様なものの影が見える。
「あれ…あの洞窟の中、何か大きな影が見える」
「本当だな。岩だろうか」
よもぎとメタナイトはその穴にゆっくりと近く。その穴の安価にふと1匹の蝶が洞窟の中に入った。すると、穴の中に見えた岩の様な影に蝶の鱗粉に照らされ、角の様なものが見えた。瞬間、よもぎ達の足が止まる。
「角!?」
その穴の中にいる"何者か"に恐怖するよもぎ。メタナイトは警戒していつでも戦える様に腰にある宝剣"ギャラクシア"に手を掛ける。暫く様子を見ていると2匹の蝶がまた穴の中に入り、穴の中が明るく照らされ中にいる"何者か"がゆっくりと目を開ける。何者かはじゃらじゃらと音を立てながらゆっくりと顔を上げ、眠そうな顔で此方を見ている。
姿は頭に角の様なものが右と左に2本生えており、赤いワンピースの様な服を着ている。身体には大きな鎖が巻かれている。身長は座っている今の時点で高校生のよもぎの身長を優位に越している。よもぎ所か、もしかしたら成人男性より大きいのかもしれない。
「友達なの…?」
若干震えた声でバルフレイナイトに問うと、バルフレイナイトはゆっくり頷いた。
「…彼はマホロアの"クローン"…」
バルフレイナイトは小さな声で囁く様にそう言った。
「マホロアのクローン!?」
「マホロアを知っているのか?」
よもぎが驚きの声を上げると、メタナイトはよもぎに視線を合わせてきた。
「うん、知ってるよ?今回、水色の宝石を探してほしいって頼まれた友達がマホロアなの」
よもぎがそう言うとメタナイトは急に黙ってしまい、穴に居る"マホロアのクローン"をじっと見つめた。マホロアのクローンはきょとんと首を傾げてメタナイトと視線を合わせた。
「どうしたの?メタナイト…」

私、またなんか不味い事言っちゃったかな…。

不安になり、メタナイトの顔を覗き込むと、メタナイトは今度はよもぎに視線をやり、よもぎにこう言った。
「マホロアは侵略者だ」
「えっ…?」

11話 −戸惑い−→←9話 −美しい蝶−



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テテルカ天使(プロフ) - クローンステラさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!ゆっくりになってしまいますが、頑張ります♪ (2018年6月9日 23時) (レス) id: 378bd59ebd (このIDを非表示/違反報告)
クローンステラ - マホロアをダークマター一族も本当に大好きなので、まさに天国のような作品です!!これからもご自身のペースで頑張って下さい! (2018年6月8日 22時) (レス) id: a7087f7ad1 (このIDを非表示/違反報告)
シャルア - はい! (2018年5月17日 18時) (レス) id: 02ea73cb92 (このIDを非表示/違反報告)
テテルカ天使(プロフ) - シャルアさん» ここでのチャットはあまりよくないようなので、宜しければ http://www.3751chat.com/ChatRoom?room_id=520421 でお話しませんか? (2018年5月17日 16時) (レス) id: 378bd59ebd (このIDを非表示/違反報告)
テテルカ天使(プロフ) - シャルアさん» あ〜わかります!エンデニルのソウル可愛いですよね!最初あのギャップに驚きました(´ー`*) (2018年5月17日 16時) (レス) id: 378bd59ebd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:テテルカ天使 | 作成日時:2018年3月22日 7時

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