1話 −おまんじゅう− ページ2
私の名前はよもぎ。急ですが今私は白いおまんじゅうと黒いおまんじゅうと黒いヒトデの3人に囲まれています。
白いおまんじゅうは左右に翼のようなものを生やしており、頭上に天使の輪っかのようなものが付いている。
「美味しそ……」
「はうっ!こいつ…我を食べる気だな!?」
思わず口に出てしまったよもぎの本音を聞くと、白いおまんじゅうがよもぎからサッと離れる。それを見て黒いヒトデがプッと吹き出す。
「何が可笑しい!」
「何がって…さっきから人間如きにビクビクしすぎてもう…もう全体的に面白いデス」
黒いヒトデが半笑いでそう言うと、白いおまんじゅうは左右の翼のようなものを激しくパタパタと動かして赤面した。
「ね、ねぇ…」
「少し待っていろ。もう時期"ゼロ様"が帰って来られる」
黒いおまんじゅうがそう言う。そのおまんじゅうは、白いおまんじゅうと黒いヒトデと違ってとても落ち着いていて、表情ひとつ変えない。
てか"ゼロ様"って誰?
そう疑問に思ったが、他にも聞きたい事が山程あってどれから聞けば良いのやらと何も言えずに居た。
「…待たせたな」
低い声と共に現れた白い大きなおまんじゅう。そのおまんじゅうは目がひとつしか無く、とても大きい。この大きなおまんじゅうが"ゼロ様"なのだろうか。
「いえ、我々も今連れて来た所です」
「ご苦労だった。下がっていろ」
大きなおまんじゅうがそう言うと、黒いおまんじゅうが"はっ…"と言って暗闇に姿を消した。
「あの…私は…どうしてここに…?」
恐怖と戸惑いで敬語になってしまうよもぎ。表情も曇ってしまい、思わず顔が引き攣った。すると"ゼロ様"だと思われる大きなおまんじゅうの目がギョロリとこちらを向いた。
「それは後程話す。まずは自己紹介から始めよう。私の名は"ゼロ"だ。こちらの星の形をした者が"ダークゼロ"。もうひとりの天使の輪っかがついた者が"ゼロツー"だ。そしてさっき下がった者が"リアルダークマター"だ。そなたはなんと申す?」
「私は…"よもぎ"です。ひらがなでよもぎと書きます」
「うむ、宜しく頼む」
表情一つ変わらないゼロの表情。そして巨大な図体。恐怖を覚えずには…。
「あ……」
「どうした?お手洗いなら外だぞ?」
小刻みに震えるよもぎを見てゼロツーがきょとんとした表情で言う。
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テテルカ天使(プロフ) - クローンステラさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!ゆっくりになってしまいますが、頑張ります♪ (2018年6月9日 23時) (レス) id: 378bd59ebd (このIDを非表示/違反報告)
クローンステラ - マホロアをダークマター一族も本当に大好きなので、まさに天国のような作品です!!これからもご自身のペースで頑張って下さい! (2018年6月8日 22時) (レス) id: a7087f7ad1 (このIDを非表示/違反報告)
シャルア - はい! (2018年5月17日 18時) (レス) id: 02ea73cb92 (このIDを非表示/違反報告)
テテルカ天使(プロフ) - シャルアさん» ここでのチャットはあまりよくないようなので、宜しければ http://www.3751chat.com/ChatRoom?room_id=520421 でお話しませんか? (2018年5月17日 16時) (レス) id: 378bd59ebd (このIDを非表示/違反報告)
テテルカ天使(プロフ) - シャルアさん» あ〜わかります!エンデニルのソウル可愛いですよね!最初あのギャップに驚きました(´ー`*) (2018年5月17日 16時) (レス) id: 378bd59ebd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:テテルカ天使 | 作成日時:2018年3月22日 7時