青く澄んでは (ページ11)

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そして東大に通って2日目。
地図を確認したからかちゃんと1人で着けたし、お世話になる教授の研究室の皆さんに挨拶もできたし、ちょっとした実験に参加することもできた。

参加するのは今日が初日だからか、早めに上がっていいと言ってくださった。
本当は残って自習しようと思ったんだけど、今日の実験は自分の大学でもやったことあるやつだったし、本当に慣れるためっていう感じがしたし、そのまま上がらせてもらうことにした。

『にしても、早いな…』

ただいまの時刻、13:27。

東京散策する…？
あかーん、絶対また迷子になる。

どうしようかと悩んでいると、ふと携帯が鳴った。

『え、川上さん？』

慌てて通話ボタンを押す。

『もしもし！』

「もしもし、川上です」

『はい、お疲れさまです』

「ん。今どこ？」

『今は研究棟の前です』

「わかった、待っとって」

そう言ってぷつっと電話が切れた。

『え、まさか…来る？』

川上さんすごいタイミングだなあ。
でも時間あったし！グッジョブ！

そんなこんなで携帯を構いながら待っていると、後ろから肩を叩かれた。

「お疲れ」

『お疲れさまです！今日も大学いらしたんですね』

「あーうん、ちょっと用事あって」

『なるほど』

「もう終わったん？」

『はい、初日だからって早く終わってくれたみたいで。
ただこんな早く終わると思ってなかったんで、暇なんですよね』

へへへ、と笑いながら言うと、「じゃあちょうどええわ」と返された。

「オフィス行こ」

『…はい？』

オフィス、とは…あのオフィスですか？

「はい、行きまーす」

『ちょちょちょ！待ってください…！
私もですか？』

「うん」

『や！え！私は…！』

「暇なんやろ？」

『それはそうですけど…』

「じゃあええやん、行くで」

『うっそ…ま、待ってくださーい！』

川上さんは相変わらずすたすた歩く。
私はまた追いかける。

白夜A、何とあのQuizKnockのオフィスにおじゃますることになったみたいです。

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