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その78 箱の中には……?  by社長 ページ5

娯楽室で、社長からのお土産を開封する。

涼しげな色合いの紙袋の中には青空のようなデザインの箱が入っていた。

随分大きい箱だ。一体何が入っているのだろうか。

水色のリボンを解いて箱を開ける。

中には海をモチーフにした箱が入っていた。

その箱も開けると、中には夜空の如く深い紺色をした箱が入っていた。

……いかにも社長がやりそうなことだ。

これだから、彼のプレゼントはハズレだって言われてしまうんだよ。



さらに2、3個ほど箱を開けたところで、私はやっと目当てのものを見つけることができた。

青みがかった透明なガラス瓶。透明な液体で満たされている。

これは何だろう?

瓶を開けて香りをかいでみるが、変な匂いはしない。

試しに一口飲んでみる。

爽やかな味が口の中に広がった。


***
No side



しばらくして芽依が去り、無人になった娯楽室。

いや、テレビの後ろには社長が隠れている。

彼は、先程の彼女の言葉を脳内で反芻していた。

「薄々感じ取ってはいたけど、まさか芽依が……。」

信じられない、というような面持ちで社長は呟いた。

彼が芽依にプレゼントしたのは「己の罪を暴露し、懺悔させる暗黒物質」であった。

その79 爽やかな、罪の香り。  by主人公→←その77 仕事をサボる系の社長  by主人公



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設定タグ:恋愛 , 刑務所 , オリジナル   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:紅葉姫 | 作成日時:2024年2月18日 20時

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