とある看守長のカオスな日々３ (ページ4)

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その７７　仕事をサボる系の社長　　by主人公ページ4

社長の「イムスタキログラム」を眺める。

研究というのは建前で、ただ日帰り旅行がしたかっただけのようだ。

イムスタキログラム……略して“イムスタ”に、社長が新たな写真を載せている。

穏やかな夕暮れ時の海を背景に、結菜と二人で自撮りしている写真。

幸せそうでなによりだ。

……なんか羨ましいから少し減給しようかな。

彼は、Z(旧:ツイッテー)も更新している。

休暇を楽しむのは良いが、今日もこの刑務所ではシュールな事件が連発した。

どうして今日に限って休むんだろう。

囚人による“集団コサックダンス”の対処はとっても面倒なのに。

まあ、対処とは言っても全員まとめてシバくだけなのだが！

そして流れるように房Aの囚人以外は房内待機にさせる。

刑務作業は房Aだけにやらせた。

彼らはクズ共の影響を受けることはないようだ。

集団コサックダンス等クズ特有の行動を、いつも屑でも見るような目つきで眺めている。

……実際にクズだから仕方あるまい。

それにしても、収益が！もうすぐ販売会があるのに！

協会からの補助金を満額受け取るためにも頑張らねば。

……え？社長、“顔面本”も更新している！？

そこに添えてある文には、私達にお土産を用意していると書かれていた。

彼が選んだものだとするときっとハズレだな。

とにかくお土産はいらないので、社長には“残した仕事”という置き土産をはやく片付けてもらいたい。