戦いの女神、怪奇現象を多分解き明かす！ ３

その７８　かれぴが消えた　　by主人公 ページ19

その後、教室に戻ったが椿はいなかった。

怪奇現象に巻き込まれてしまったのだろうか……？

その時、教室の扉が勢いよく爆発音をたてて開き、椿と林が教室に駆け込んできた。

怪奇現象に巻き込まれたのではなかったみたい。安心したよ。

ただ、二人とも様子がおかしい。

「怖かった……。あれは絶対トラウマになるよ。」

椿が息を切らせながら言う。

『何があったの？』

「人体模型が動いていた！！」

『それは……。って、前にも同じような事なかった？』

確か、あの時は最終下校時刻の後に起きていたような気がするけど。

「そっか……。色々なところで異変が起きているんだね。」

「“色々なところ”？」

かぐやの言葉に林が反応した。

『かくかくしかじかで……。ちょっと楓とも話して、彼の意見も聞きたいな。』

ところで、さっきから楓がいないが、どうしたんだろう。

「あれじゃないの？あの紅葉の葉。」

かぐやが指差す先には、一枚の紅葉の葉があった。

急いで儀式をしなければ！




しかし、私が葉を拾おうとしたその時、葉は塵になって消えてしまった。

『少し遅かったみたいだね。』

「いや、冷静すぎない！？彼氏が神隠しにあったんだよ！？」

『実感わかなくてさ……。』

「そっか……。って、蒼は無事だよね！？大丈夫かな！？心配になってきた。」

楓……。

その７９　社長特製暗黒物質！！　　by林→←その７７　彼女の、名前は……？　　by主人公

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