その55 変なゴrrrrrrrリラがプレゼントされた件について by咲紗 ページ26
咲紗side
私は今日も1.5人で家に帰る。
一見ボッチで帰っているように見えるが実際は違う。だから「1.5」なのだ。
イマジナリーフレンドとかそういうのじゃない。
ふと振り向くと、何かがロッカーの影に身を隠すのが見えた。
……そう。この学校に転校してから下校時は毎日こうやって外巣にストーキングされるのだ。
特にこれといった被害はないから放置している。
この前私の家の鍵をこじ開けようとしていたのは気のせいであろう。
部屋の窓から外を見た時、街灯によじ登っていた外巣と目があったのは気のせいだろう。
……とにかく、実害はないのだ。多分。おそらく。maybe.
とはいっても付きまとわれるのは鬱陶しい……いや、なんか恥ずかしいのでとりあえず撒こうと思う。
歩く速度を時速3kmからマッハ3に変える。
しかし外巣も同じようにマッハ3の速度で付いてくる。
これはもはや追いかけっこだ。
「咲紗ちゅわ〜ん!!どうして逃げるの〜?」
これは捕まってはいけないと本能的に感じた。
「ねえ、俺の彼女になってよ〜!ならないんだったら俺が特別に作った咲紗ちゅわん専用のお部屋に連れていってあげる……」
君のその発言を聞いて、尚更逃げたくなったんだけど!!
突然私の周りの空間が歪んだ。
外巣に捕まったのかと思ったが、違うようだ。
黒い靄が現れ、徐々に聞きなれた雄叫びが大きくなってきた。
「ウッホォォォォォォォォォォォォォ!!!」
今日ばかりは吾琥叙に感謝する。
吾琥叙が目からビームを出し、外巣を攻撃した。
「お、俺は……咲紗ちゅわんを……誘拐したかった……。」
聞いてはいけないことを聞いた気がする。
外巣は気絶した。
私は魔法を使って吾琥叙を気絶させた。
此奴は、此奴の家にでも転送しておくか。
さてと。外巣はどうしようかな。
私の家で治療するのも色々と面倒そうだし……。
とりま放置しておこう!
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作者名:紅葉姫 | 作成日時:2022年5月11日 8時