検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:2,868 hit

その42 階段にまつわる……?  byかぐや ページ13

ー数週間後ー



「ねえ、階段にまつわる怪談、聞きたい?」

かぐやが、どうやら面白い話を聞かせてくれるらしい。

聞かないという選択肢はないだろう。

『うん!どんなのがあるの?』

「……実は、言ってみただけで特にないんだ。」

ないのかよっ!

「ってわけで、探しに行かない?」

「いいね!でも、あと15分で私帰らないと。」

椿が言った。

『何かあるの?』

「蒼と一緒に帰るんだ!」

そうだった。椿は私達4人の中でただ一人リア充なのであった……。

この間の「理科室事件」のあと、なんやかんやで二人は付き合いはじめた。

リア充め。幸せになれよ。

絶対に爆発するんじゃないぞっ!!

「それなら15分で終わらせよう。階段スタンプラリー開始!!」

かぐやの一言で、私達は歩き出した。


***


ー10分後ー


これが最後の階段である。

「ところで、スタンプラリーっていうけど、どこにもスタンプ台がないよ。」

結菜が気付いたようだ。

「スタンプが欲しかったら吾琥叙にでも頼めばもらえるんじゃない?これはスタンプ無しスタンプラリーだから。」

それをスタンプラリーと言ってよいのだろうか?

それにしても、吾琥叙のスタンプか。

硫黄とアンモニアと塩素のにおいがしそう……。




私達は最後の階段に近づいていった。

その時だ。

地面に穴があいて、私達は吸い込まれてしまった。



ブラックホールではなさそうだ。

吸い込まれたことないから知らないけど。

でも、ブラックホールはもっとヤバそうな見た目をしているし……。

待てよ。私達が吸い込まれたのは「黒い穴」だから、直訳すれば「ブラックホール」になるぞ。

……誰だよ!廊下にブラックホールを落としたドジな奴は!

「どうしよう。蒼との約束、間に合うかな……。」

椿、約束を心配する前にまずは自分の安否を気にした方が良いと思うぞ。

その43 それは、誰にもわからない……。  by咲紗→←その41 それは、誰にもわからない……。  by咲紗



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (66 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
設定タグ:恋愛 , ホラー , オリジナル   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:紅葉姫 | 作成日時:2022年5月11日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。