その５３ 新能力！！ by社長 ページ24
No side
「ウッホォォォォォォォォォォォォォ！！」
某生命体の雄叫びが聞こえて来た。
「不吉な予感がする。社長、気を付けた方がいいぞ。」
楓が社長に語りかける。
「ウッホォォォォォォォォォ！ウホォォォォォ！」
「うるさすぎる！」
社長の超強い鼓膜も限界突破しそうなほどうるさいようだ。
「そんなの関係ねえ！においも来ないし。」
楓がそう言った瞬間、ゴrrrrrリラは鏡の向こう側……つまり、楓たちがいる鏡の中に移動してしまった。
「楓が変な事言うからー！！」
社長が悲鳴のような声で叫ぶ。
「関係ないって！！とにかくはやく此奴を外に出して！くさすぎる！」
「こんな時こそ、暗黒物質！」
社長は漆黒の暗黒物質を吾琥叙に投げた。
吾琥叙のまわりを黒い靄が取り囲み、吾琥叙のにおいが消えた。
「ウホウホ！？」
吾琥叙は驚いているようだ。
黒い靄は次第に濃くなり、吾琥叙の姿が見えなくなってきた。
「ねえ、これはどんな作用がある暗黒物質なの？」
「ブラックホールの欠片と、炭と、咲紗さんの魔法の一部を調合したんだけど……。」
材料を聞いた感じ、かなりヤバい効果がありそうだ。
「それ、ヤバくないか？」
「思い出した！消臭して、その存在を咲紗さんの近くに転送するやつだ！」
「色々とヤバいぞ、それ。」
「確かに。鏡から出た後、咲紗さんにとっても怒られそう。」
社長は「人物を転送する」という新たな能力を手に入れたが、その能力が原因でピンチに陥ったようだ。
その５４ 涼しげな顔をした俺たち by社長→←その５２ 非公式カップリング？ by咲紗
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紅葉姫 | 作成日時：2022年5月11日 8時
