戦いの女神、怪奇現象を多分解き明かす！

その３　　MOZUKU！？　　by主人公 ページ4

そういうわけで、中2の教室の時計も見ることになった。

私達が中2のフロアに着いた時、女子二人の会話が聞こえてきた。




「ねえ、私のクラスの中に海藻がいるんだけど……。」

「海藻？それは大変だね。」

片方の女子は必死で話しているが、もう片方の女子は信じていないようである。

「信じてよ！本当に海藻を見たんだから！」

「まさか〜教室は海じゃないんだよ。」

「そのくらい知っているよ！教室は湖だよ！」

「……ゑ？」



中2の人たちの会話を聞いて、私達は同じことを思ったようだ。

「もしかして、その海藻って……。」

楓が話しかけてきた。

『気のせいだよ！気のせい！』

「芽依は特級フラグ建築士なんだから、やめてよ……。」

『ごめんごめん。』

ちなみに、特級フラグ建築士にはフラグを建てながら回収する系と忘れたころにフラグを回収する系の２種類があるのだ。

フラグを建てた５秒後くらいに回収するのは、よくて１級で最悪３級だね。

見ていて面白いかどうかで判断される。

特級にもなると、0.0001秒で建築士の腕前が分かるのだ！


＊＊＊


海藻が生えているという噂の教室の扉に丁寧な回し蹴りをしてカオスに開けると……。

そこにはワカメのようにワカメダンスをしているワカメがいた。

分かりやすく言い換えると、ワカメのように体をくねらせて踊っている外巣がいた。

「海藻風の求愛ダンスか……。」

楓の呟きが外巣の行動を一番正確にあらわしている。

外巣から1m離れたところに少女がいて、カオスな表情で外巣のダンスを見ている。

年は、私達と同じくらいだろうか。

そういやこの少女、文化祭の時にいたな。

「あ、お前ら！どうして俺の邪魔をするんだよ！」

外巣はやっと私達に気がついたようだ。

それと同時に、少女は正気を取り戻す。

「このワカメ野郎！水バケツをくらえ！」

少女はポケットから水がたっぷり入ったバケツを取り出し外巣に投げつけた。

外巣のワカメヘアーがモズクヘアーになった……。

『MOZUKU！？』

色々と脳が追い付かなすぎて、私は超良発音で叫んでいた。

「あ、自己紹介がまだだったね。私の名前は、夜神楽 咲紗。今日から中3C組の一員になるんだ。よろしく！」

転校生か。初日からカオスな目にあわされて、可哀そうに……。

その４　　外巣はalwaysナンパ野郎　　by主人公→←その２　　8:20。8:20。8:20！！！　　by主人公

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