戦いの女神、怪奇現象を多分解き明かす！

その２７　どれどれ……うん、わからない！　　by林 ページ28

結局、私達は残りの部分を探すことにした。

「みつからないね……。」

かぐやが呟く。

何分間も探しているのに、なかなか見つからないのだ。何故だろう。

「何だこれ！変なものが釣れたぞ！」

その時、蒼の声が聞こえてきた。

どうやら彼は変なものを釣ったらしい。

かぐやもさっきカオスな植物を釣っていたし、よくある事さ。

「本当だ。どれどれ……わからない！でも、綺麗だ。」

林が少し分析した。しかし彼はわからなかったようだ。

「え、俺が！？照れるな〜」

「違う！確かにお前はかなりのイケメンだけど。」

コントを見ているかのような会話だった。

私は、ふと先程の林の言葉が気になり、釣れたものを見にいった。

案の定……。

私はそれを手に取り、仲間を集めた。

『見て。これをさっき掘り出したものと合わせると……。』

割れ目はぴたりとくっつき、勾玉の形になった。

「勾玉だ！綺麗……。」

結菜が呟く。

そんな彼女を見る社長の脳内に「君の方が綺麗だよ」という言葉があるのについては見なかったことにしておこう。

嗚呼。どうして今、社長の脳内をうっかり透視してしまったのだろうか。



ところで、この勾玉はどうして割れたんだろう。

よほどのことがなければ普通は割れないはず。

落としたか……故意に割ったか……

いや、前者ではないはずだ。片方は土の中に埋まっていたから。

ということは幽霊の事も合わせて考えると……。




私が考え事をしていたその時、また蒼の声が聞こえてきた。

「また何か釣れたぞ。これはまさか……！」

蒼が何かをまた釣ったようだ。カオスな予感がする。

「どれどれ……キャァァ！！」

様子を見に行った椿が悲鳴を上げた。ますますカオスな……じゃなくて、不吉な予感。

「人骨みたいだ。どうしてこんなものが……。」

何かわかってきたかもしれない。

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