その９１ 暗・黒・物・質！ by社長 ページ12
ーその日の放課後ー
『あ〜楽しかった！』
「百人一首トーナメントが？それとも吾琥叙をシバいた事？」
椿の質問に、私は満面の笑みで答える。
『両方！』
だが、吾琥叙共をシバいたあとの片づけは面倒そうだったので放置してある。
そのうちセコム共がやってくれるさ。
「あ、吾琥叙様の血だ……。」
このように、セコム共が床をなめることによって微かな血痕がきれいに消える。
……ちょっと待て。お前ら気色悪すぎるぞ！
『ところで、本番も吾琥叙は硫黄とアンモニアのにおいがする訳だよね？本当にどうする？』
「消臭スプレーをかけなければ大丈夫。あと、何かにおいをシャットアウトできるものがあるともっといいかもね。」
かぐやの発言で、社長は何かを思い出したようだ。
「俺は、暗・黒・物・質！……の材料が欲しいな。」
一瞬、社長が「俺は暗黒物質！」と言っているかのように聞こえてしまった。
それは置いといて……。
『ああ。それなら私の２次元ポケットの中にあるよ。』
２次元ポケットとは、紙でできたはりぼてのポケットの事である。
「つまり、ないってこと？」
社長、鋭いね。
『そういうこと。材料を集めないとね！』
＊＊＊
結菜と社長が暗黒物質の材料を集めるための校内デート……じゃなくて、「材料集めの旅」から無事帰還してきた。
「沢山集まったよ！」
「来たる戦いに向けて沢山の暗黒物質を製造しないといけないな。」
『将来、2人で暗黒物質製造会社をやったらいいんじゃない？』
「2人で！？いいね！」
社長は少し照れているようだ。
はよくっつけ！
＊＊＊
「見て！できたよ！」
社長が私達に変な飴を差し出してきた。
『この材料は？』
「そこらへんに落ちていた埃、グラウンドの砂、暗黒物質のもと、あとは……。」
材料からしてやばい。
「セコムの人数×3個分あるんだ！ほかにもいろいろあるよ。たとえばこれは……」
「OK。頑張りはよく分かった。」
楓が慌てて止めに入る。
「あ、ここに落ちているのは外巣のヘアワックスじゃない？これを使ってもっと沢山の暗黒物質をつくるぞ〜！！」
……頑張れ。
『ついでに、セコム共が吾琥叙にかけられている催眠術を解く作用があるのも作って。』
社長の研究で判明したが、吾琥叙のそばに長くいすぎるとあのにおいのせいで自動的に催眠術がかかるみたいである。
「もう作ったところだよ〜」
流石社長。仕事がはやい！
そろそろ会長に昇格するんじゃないの？
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あめーじんぐ - 紅葉さん» 返信ありがとうございます！これからも応援してます！ (2022年3月3日 22時) (
レス) id: ec3608fd4e (このIDを非表示/違反報告)
紅葉 - あめーじんぐさん» コメントありがとうございます！これからも頑張ります！！ (2022年3月3日 13時) (レス) id: ab000dc964 (このIDを非表示/違反報告)
あめーじんぐ - 初コメ失礼します！前から読ませていただいています！この作品大好きです！！これからも、頑張ってください！ (2022年2月28日 20時) (レス) id: ec3608fd4e (このIDを非表示/違反報告)
紅葉 - ピノさん» ありがとう！！！！！ (2022年2月25日 14時) (レス) id: ab000dc964 (このIDを非表示/違反報告)
ピノ - だいぶ遅くなりましたが、続編おめでとうございます！ (2022年2月23日 19時) (レス) @page14 id: cbddf509f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅葉姫 | 作成日時：2022年1月31日 14時
