クラスのアイドル（悪女）に制裁を ２

その６１　社長の一人ダジャレ大会　　by結菜 ページ22

『このあと、どうする？』

「とりま牧場の中を見て回ろう。」

そんなわけで私達は牧場に入った。

「見て。この牧場の名前、すごいよ。」

社長が笑いながら牧場のゲートに書かれた文字を指さす。

『本当だ。何故こんな名前に？』

ゲートの入り口に大きく「ゴリラ牧場へようこそ！」と書いてあった。

「もしかして、中にゴリラがいるとか？」

『牧場に入ろう。そうすれば全てわかるよ。』


＊＊＊


まず目に飛び込んできたのは牛。

「牛の後ろ姿が見える。」

社長……。

冷房のかわりになってくれてありがとう。

丁度、暑くて困っていたんだよね。



次に目に飛び込んできたのは豚。

それと、ワカメ。

ワカメは豚への餌やりを楽しんでる。

その瞬間、豚が鼻先でワカメを叩いた。

「豚がワカメをぶった。」

社長！冷房が効きすぎています！



その次に目に飛び込んできたのは、鶏。

「庭には２羽鶏がいる。」

『社長、もうやめて。結菜が氷漬けになっているから。』

「氷漬けの結菜、美しい……。」

社長の一言で結菜は嬉しすぎて赤面し、解凍された。

っていうか鶏、普通に２羽以上いるけど。



その次目に飛び込んできたのは、馬。

ニンジンをおいしそうに食べている。

「あの馬、「うまい！！」って言っていそうだね。馬だけに。」

『そんなことばっかり言っていると、吾琥叙のセコムに格下げされるよ。』

「それは絶対に嫌だ！」




最後に目に入ったのは……。

吾琥叙のセコム共。

どうしてあそこに固まっているのだろう。

しかもコサックダンスをしている。

もしかして……。いや、まさか。

近くに行ってみようではないか。


＊＊＊


そこにいたのは、正真正銘のゴリラだった。

ゴrrrrrリラじゃなくて、モノホンの方。

「吾琥叙様！こんなところにいたのですか！！帰ってしまわれたのかと思っていました。」

「吾琥叙様、いつ見てもお美しいですね。そして、髪が少し生えてきたみたいですね。」

セコム共がガチで吾琥叙と間違えている件について。

そして、吾琥叙の方が本物のゴリラよりもゴリラに似ている気がするのだが……。

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