クラスのアイドル（悪女）に制裁を ２

その４２　いつでもどこでもコサックダンス！　　by社長 ページ3

ー数分後ー



「C組はみんないるか〜？学級委員、数えてくれ。」

担任の先生の声に、学級委員が人数を数え始める。

「男子は全員います！」

「女子は……。あ、吾琥叙様がいません！！」

おいおい。

まあ、私達にとっては好都合だけど！

「吾琥叙様〜どこにいらっしゃいますか〜？」

「林、叫ぶな。みんなが注目しているだろ。」

「吾琥叙様〜！どこですか〜！！」

「蒼まで……。だから叫ぶなって！」

先生もセコム共には困っているようだ。

「吾琥叙様〜！早く来てくださ〜い！」

「ワカメ……。ところで、どうして吾琥叙の事を「様」を付けて呼ぶんだ？」

先生、その質問はだめですよ……。

「えっ？先生、そんなことも知らないんですか？」

「まさか、今までずっと呼び捨てだったとかは無いですよね〜？」

「先生は吾琥叙様の事を何だと思っているんですか！！」

なにこの展開。

めっちゃカオスなんだけど。

先生がワカメとかその他大勢のクラスメートに怒られてるって……。

「吾琥叙は、ただのアンモニアゴrrrrrrrrリラだろ？」

先生、それを言ってはいけませんよ！実際その通りですが。




「吾琥叙様が来ました！！」

セコムがクソデカボイスで叫んだ。

駆け寄ってきた吾琥叙に、先生がすかさず注意する。

「吾琥叙、遅いぞ。5分の遅刻だ。」

「しゅみみゃしぇ〜ん♡」

今のを訳すと、「すみませ〜ん♡」になる。

吾琥叙がめっちゃ噛みまくっている件について。

というか、そんなに嚙むことある？ないよね？絶対にわざとだよね。

しかしセコム共は今の吾琥叙の発言を「尊い」と思っているようだ。

「吾琥叙様、今日もお美しい。皆、吾琥叙様を崇めよ！」

外巣はスーパークソデカボイスで叫び、吾琥叙の周りをコサックダンスでまわり始めた。

そこに他のセコム共も加わる。

「吾琥叙様！！吾琥叙様！！吾琥叙様！！」

君たち。駅でそんなことをして、恥ずかしくないの？

他クラスの人達にガン見されているよ……。

たまたま通りかかった人たちなんて３度見しているよ！！

「ああ。ワカメが一人、ワカメが二人……。」

社長が壊れたようだ。

「社長、大丈夫？」

そして心配する結菜。

やはり結菜は……。

「大丈夫だ。ワカメが五人……。」

「うん。大丈夫じゃないね。あれ？私も、ワカメが沢山見えてきた。」

結菜も壊れた？

『みんな、ここにワカメは一人しかいないよ！！』

その４３　ダ〇ソンの吸引力が低下した件について　　by結菜→←その４１　あなた、ワカメっていうのね！　　by主人公

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