その57 セコム共が事実を受け入れない件について by社長 ページ18
なんやかんやで朝礼の場所に着きましたと。
もちろんすぐにセコム共はやってきて例の儀式を始めた。
それを見て、私達は爆笑した。
ここまではいつも通り。
しかし、異変に気付いた者は勿論いた。
「あれ?吾琥叙はどうしてゴリラ柄のタオルを頭に巻いているんだ?」
「それはかくかくしかじかで……。」
社長の疑問に、いつも通りすぐさま答える結菜。
いつもと違うのは社長が大声で笑い出した、という部分である。
***
朝のラジオ体操の時間。
私の腹筋は、もうすぐ限界を迎えそうだ。
最前列の吾琥叙が動くたびに、吾琥叙の頭上にあるゴリラ柄タオルがずれ、そのたびに吾琥叙が必死でなおしている姿は非常に滑稽である。
だが、残念なことに肝心の「ツルピカーン」はギリギリ見えていない。
吾琥叙、お前の頭部を早く皆にお披露目せよ!
***
ラジオ体操が終わった。
吾琥叙が、もうゴリラ柄タオルがずれる心配はないと思い安心したその時。
突然強い風が吹いた!
必死にゴリラ柄タオルを抑える吾琥叙。
しかし、そんな努力もむなしくタオルは空高く舞い上げられた。
露わになった吾琥叙の頭部。
そこには一本の髪の毛もなかった……。
「え?ゑ?」
「髪の毛が……いや、そんなはずはない。きっと吾琥叙様への信仰が足りなくてこう見えているだけだ。」
「吾琥叙様の髪はきっとある。吾琥叙様はハゲカツラをかぶっているだけだ!」
セコム共が口々に話し出す。
君たちの信仰対象は何の罪もない人を苦しめようとし、その罰として自分がその苦しみを受けることになったのだ。
自業自得なのだよ。
「文字通り一本も髪の毛がないとは……。」
社長は驚きながら爆笑している。
しかも、吾琥叙はこの先絶対に髪の毛が生えることはないのである。
「あ〜あ。私に嫌がらせをしなければこうはならなかったのに……。ざまあみやがれ!」
椿の言うとおり。
「これで少しは吾琥叙も懲りるかな?」
かぐやが聞いてきた。
『残念ながら、それは無いと思うな……。』
私とかぐや以外の仲間は皆、腹部をかかえて大笑いしている。
ただ、私達は今後のセコム共の報復が心配で、とても笑う気にはなれなかった。
その58 君たち、鼻が麻痺しているのかな? by主人公→←その56 だ、だめだ。ここで笑ってはいけない。 byかぐや
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yui(プロフ) - テストの順位がうんこでコロナとインフルダブルでかかったけどこの作品のお陰で涙出るまで笑いました。ありがとうございます。 (9月23日 22時) (レス) @page18 id: 64bb273341 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉 - 「蒼」の読みは「そう」です。コメントに気づかなくて返信が遅くなりました。申し訳ありませんm(__)m (2022年12月25日 14時) (レス) id: 3f4c27677a (このIDを非表示/違反報告)
来望 - 蒼って、読み方あおですか?それともあおいですか?? (2022年10月25日 19時) (レス) @page32 id: 7b9c6e724b (このIDを非表示/違反報告)
来望 - 蒼って、読み方あおですか?それともあおいですか? (2022年10月25日 19時) (レス) @page32 id: 7b9c6e724b (このIDを非表示/違反報告)
紅葉 - ピノさん» ちなみに、乾燥ワカメヘアー=アフロヘア―www (2022年1月19日 16時) (レス) id: d623c1ac50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅葉姫 | 作成日時:2021年11月11日 17時