クラスのアイドル（悪女）に制裁を ２

その７２　もしかして、蒼は。　　by主人公 ページ33

お昼ご飯の片づけをする時間になった。

「美雪様、華恋様、お片づけをお手伝いいたしましょうか？」

モブセコムがパシられに来た。

「これ全部、お願い。」

そいつは他の奴らも呼び寄せ、みんな仲良くパシられていた。

セコム共のおかげで片付けは秒で終わった。

セコム共がその分大変になっただろうって？そんなの知らん！


＊＊＊


セコム共は片づけを文字通り秒で終わらせ、GPSで吾琥叙がいる方角を探し、その方向に向かって祈りを捧げている。

「吾琥叙様〜きっと本日もお美しいのだろう。皆で吾琥叙様を崇めようではないか〜」

セコム共は皆、真顔で跪き、祈りの言葉を唱えている。

……それってあなたたちは超カオスですよね？


＊＊＊


ー数分後ー

「美雪様、華恋様、急に体調が悪くなって休養しておりましたが、只今復活致しました。」

蒼が回復して戻ってきた。

「他の２人はどうした？」

華恋が尋ねる。

「まだ回復しないみたいです。」

「そうか。下がっていい。」

去りかけた蒼を椿が引き留める。

「ねえ、蒼……。」

「なんだ。俺様に何か用か？」

「今度吾琥叙達と某夢の国に遊びに行くって聞いたけど、本当？」

「ああ。吾琥叙様と、美雪様(強制的に)と華恋様(こちらも強制的に)と俺と蒼と外巣のメンバーだ。」

下級セコムも一緒とは、珍しい。

「ふーん。そうなんだー。合コン……じゃなくてダブルデート……じゃなくて、なんだっけ。とにかく楽しんできてね〜」

椿が間違えたのは絶対にわざとだろう。

「やっぱりやめようかな……。」

あれ？もしかして蒼は椿のことが？

この外巣みたいなゲスめ。

その７３　みんな大好きリア充撲滅大会！　　by主人公→←その７１　社長は暗黒物質を作る才能がある　　byかぐや

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す