クラスのアイドル（悪女）に制裁を

その２９　外巣の意外な悪影響　　byかぐや ページ31

ー別の日、理科の実験時ー





「では、これから実験を始めます。女子で、セーラー服のスカーフを汚したくない人は、スカーフをとってもいいですよ。」

スカーフ、私は取ろうかな。

汚れたら嫌だし。

私は勢いよくスカーフを取った。

「おぉ！！」

林の歓声が聞こえた気がする件について。

……あれ？外したのは私とかぐやだけだ。

みんな、スカーフ汚してもいいのかな？

私の知った事じゃないけど。


＊＊＊


ー実験終了後ー

実験楽しかった！

片付けも無事に終了。

林は何かを悟った顔をしている。

彼の班の机の上には倒れたビーカーと何かの水たまりが……。

うん、おつかれ。



林以外はみんな無事に片付けまでできたようだ。

あれ？誰かの声が聞こえるぞ？

『かぐや、何か聞こえるよ。』

「なんて言っているのかな？近づいてみよう。」


＊＊＊


「女子がスカーフ取った姿ってエ○いよね〜。」

え、林……？

「それな！」

外巣はいつも通りか。




「あんなこと言っているよ。どうする？シバく？」

もう好きではないとしても元すきぴがそんな発言をしていたらショックだろう。

というかそういうことはせめて本人たちがいないところでお願いします。

その思考を否定はしないからさ。

ま、聞こえた以上はシバくのみ！

『勿論！』

「あれ？何か気配を感じる……。」

「確かに背後から……。外巣、お前は下っ端なんだから俺を命がけで守れよ。」

セコム界隈も大変だね〜知らんけど。

林、外巣、お前はもう助からない。

ゆっくりと振り返った二人の顔は、恐怖に歪んでいた。

「本当にごめんなさい！！もう言いません！」

「許してください……。」

許すわけないだろっ！




サンドバッグ２匹は、数秒で片付けることができた。

林は外巣による影響で結構そういう発言をするようになっている。

残念だ。ぜめて女子がいないところで……。



そんなだからかぐやは林の事を好きじゃなくなったんだね。

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