Food chain!_side:crow ページ10
先ほど部屋に入ってきた、銀髪が素敵な彼女。マスターは『海の魔女アースラ』、名前は『A･アクア・マリーナ』というそうだ。大きな瞳がキラキラと怪しげな輝きを放っていて、思わず目が離せなくなった。まだ元の姿の習性が残っているな、と自分に苦笑しつつ、彼女たちとの会話を楽しんでいた。以下は、その時に起きたちょっとした話だ。
「う、嘘だろう……？ 犬にハイエナ？ 肉食性の動物だって本で読んだぞ……｣
「ん？ どうしたんだ？｣
「もしかしてぇ、スカーちゃんとダーリンが怖い、とか〜？｣
ダルメシアとスカーを前に、ガタガタと震える彼女。そうか、イカだから食われるかも、なんて思ってるんじゃないか？
「うぅ、すまない……。どうしても、こう、私はあなたたちよりも弱いから、食べられるんじゃないかって思ってしまって｣
本能なんだ……と小声で付け足していた。一体どんな殺伐とした生活を海中で送っていたんだ？
「大丈夫よ、A！ 今は人間の姿だし、元の姿でもイカは食べないもの♪｣
「ああ、そうだそうだ!! 僕たちの主食はお肉だからな！｣
「本当か……？ 怖がってごめんな｣
恥ずかしそうに笑いながら何度も謝る彼女に、そういえば私は何で怖がられなかったのだろう？ という疑問が湧いた。こっちの方が雑食だし、より危ないのでは？
「そういえばA、私の元の姿はカラス、雑食なんだけど……、大丈夫かい？｣
「マルフィさん、心配してくれたのか？ ありがとう、大丈夫だよ。
……こんなこと言っていいかわからないんだけど、イカはこの国で『烏賊』って書かれることがある。この辺の言い伝えで、『水面に浮かんで、寄ってくるカラスを捕まえる』んだそうだ。つまりイカはカラスより強い｣
「え｣
「驚いたか？ 安心してくれ、マルフィさんを取って食おうなんて微塵も思ってない｣
いやいや、驚いたなんて次元じゃないよ？ めちゃくちゃ怖いって！ 冷や汗をかくってのはこういうことなんだね……。全く心臓に悪い。
ああ、そうそう、この後、Aにめちゃくちゃ謝られたんだ。こっちまで申し訳なくなって来ちゃったよ。
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紫(プロフ) - 緋焔さん» もちろんです！！わざわざ返信ありがとうございます！ (2017年5月20日 23時) (
レス) id: a503537b5d (このIDを非表示/違反報告)
緋焔(プロフ) - 紫さん» 大好きなんて！嬉しいです!!これからも応援よろしくお願いします！ (2017年5月20日 23時) (レス) id: 384f0aa109 (このIDを非表示/違反報告)
紫(プロフ) - コメント失礼します！ 群れの会話の時のヌタウナギとか面白すぎますww大好きです！頑張ってくださいっ！ (2017年5月20日 23時) (レス) id: a503537b5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緋焔 | 作成日時：2017年3月12日 1時
