9話 ページ10
「なんかモヤモヤするっス〜！」
オレが大声を出すと、何故かAくんはきゃっきゃっと喜んで笑う。でもとりあえずかわいいから、少しだけどうでもよくなった。
「ブッチ君！ブッチ君！やりましたよ、あなた！」
「ぐっ！……ぅぇっ……な……なんスか」
理事長がバサバサと満面の笑みを浮かべながらやってきたのは、それから数ヶ月後、オレがAくんとレオナさんと一緒にメシを食ってる時だった。
口の中のパンを咀嚼しないまま飲み込んじまったせいで半ば喉に詰まり慌てて水をがぶがぶ飲むハメになり、驚かすなと理事長を軽く睨む。
「オルカ君のご両親……いえ、ラージロワ家から、ブッチ君宛にお礼金が！しかも�牘錣魴劼い任�ださった�瓩罰惘爐砲癲�」
「学園にもは知らねーっスけど……オレ宛へはいくらっスか？」
「1億マドル」
「は……？」
ぽろ、とオレが指の先から落としたパンを空中でキャッチしてAくんがもがもが食うのを横目に見ながら──必死に思考を止めないようにする。いや、学園長の喜び具合からして相当なのは、相当なのはなんとなくわかっていたけれど。
「……い、いいいいいいいいちおく……？」
「はい！ではお手紙を読み上げますよ。えーっと……�爛屮奪鼠諭△Δ舛�Aが日頃から大変ご迷惑をお掛けしております。Aが楽しく学園生活を送れるようになったのはあなたのおかげです。これは感謝の印としてどうかお受け取りください。また、ブッチ様がもし余裕のある様でしたら、本人もその方が嬉しいでしょうし、ホリデー期間もAと仲良くしてやってください。無論、ご面倒であればブッチ様自らの意思をご尊重なされてください。失礼致します�瓠帖弔任垢辰董�」
「……は、家で煙たがられてんのか」
レオナさんはそう言うけれど、いやいやいやとオレは小刻みに首を振る。1億マドル渡されて他人に世話を頼まれて�牘譴燭�られてる�瓩呂△泙蠅砲皺β欧量楡�だ。
「ぉ、……ぉぅぇっ……お、オレ……い、良いんスか……」
「ブッチ君の口座を教えていただければお振り込みしておきますよ！いやーよかったよかった！」
「ってかどっからオレのこと」
「私です。オルカ君のご両親は、非常にオルカ君を心配なされており、私がマメに近況の報告をしていたのですよ」
「……いや、押し付けられた時はなんだと思ったけど……ありがとうございますっス……」
「いえいえ、私、優しいので！」
では！と学園長は行ってしまうけれど、オレはまだ手の震えが止まらなかった。
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功徳(プロフ) - オパールさん» ありがとうございます！よろしければ他の作品も読んでくださると好みに合うかもしれません🥰 (11月10日 20時) (
レス) id: e0d582f997 (このIDを非表示/違反報告)
オパール - とーっても…面白かったです！この作品を作ってくれて、ありがとうございます！ (11月10日 19時) (レス) @page42 id: e52a8096f8 (このIDを非表示/違反報告)
自分(プロフ) - 新.sinさん» 一気読みありがとうございます！これを気に入ってくださった方は私の別作品も気に入っていただけそうなのでおすすめさせていただいております……💕重ねてお読みいただきありがとうございました🥰🥰🥰 (2022年8月14日 16時) (レス) id: a1f82c8f4e (このIDを非表示/違反報告)
新.sin(プロフ) - 一気読みしてきました。私が占ツクで見てきた作品史上最も好き！！って思いました！！素敵な作品をありがとうございました！ (2022年8月14日 15時) (レス) @page42 id: 03f8c9269c (このIDを非表示/違反報告)
自分(プロフ) - 黒恋さん» わーーいありがとうございましたお疲れ様でした〜！！！本当にありがとうございます……💕💕💕嬉しい嬉しいなあ…… (2022年6月2日 18時) (レス) id: a1f82c8f4e (このIDを非表示/違反報告)
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