11話 ページ12
ホリデー、オレは食べ物と衣類とあったかい毛布をたんまり持って、スラムにAくんを連れて帰った。
オレがAくんの話をして紹介すると、スラムのガキどもは目に見えて扱いに困っていたから、オレはニシシと笑って��Aくん、お手�瓩鯣簣�してやった。
やっぱり何故か疑問符を浮かべながらオレの手に手を重ねてくるAくんにオレが笑うと、ガキどもも腹抱えて笑っていた。
Aくんは同じ位のタッパの連中にもみくちゃにされて、最初は困っていたようだったが、途中から少しだけ楽しそうにしていた。
ここには吃音だったりいつもふらふらしてるガキも多いから、喋り方やフラつきや怪我を気にするような奴も居なくて、正直NRCに居るよりよほど違和感がなかった。
(うーん……大金持ちの子供、スラムに雑魚寝させていいんスかねぇ……めっちゃ金貰ってんのに)
オレがうんうん考えているうちに当の本人は遊び疲れたのか椅子に座りながら毛布を膝に掛けてうつらうつらし始めているので、オレは考えるのをやめた。
(ってかAくん、進級できないだろうし……オレが4年になったらどうすりゃ良いんスかねぇ)
考えることが山積みだ、と溜め息を吐く。理事長に投げられるものは投げて、オレもオレのことちゃんとやらないと。
ホリデー後。オレは理事長に呼ばれて。
「ブッチ君！ラージロワ家の方から就職先を提案いただいておりますので、目を通されてください」
「え゛っ……マ、マジっスか。て、手取りとか保険とか……」
ビビりながら送られてきた書類を見ると、手取りとして一般的な魔法士に対しての給料と同じくらいか少し上の額が提示されていて、怪我や病気に対しての福利厚生も手厚い。その上で指示されていることが、Aくんの様子の定期的な報告と、荷物を受け取れる住所の提示のみで。
「……これ、全然副業で出来るじゃないっスか」
「出来る限りブッチ君の人生の邪魔をしないように、とのお言葉がありました」
「……あ、ありがてーっスけど……え、これ……サインすれば今月から契約可能なことになってる……」
「はい！ブッチ君さえ良ければ今月からでも、と」
「ええ……でも4年の研修ん時どうすりゃ……」
「その一年は休暇ということにして、AくんはNRCで面倒を見ればいいのではないか、という話に纏まりました」
「話が出来すぎてるんスけどぉ……」
当の本人は自分のことを話されているのがわかっていないのか、自分の揺らしている足先をずっと眺めていた。
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功徳(プロフ) - オパールさん» ありがとうございます！よろしければ他の作品も読んでくださると好みに合うかもしれません🥰 (11月10日 20時) (
レス) id: e0d582f997 (このIDを非表示/違反報告)
オパール - とーっても…面白かったです！この作品を作ってくれて、ありがとうございます！ (11月10日 19時) (レス) @page42 id: e52a8096f8 (このIDを非表示/違反報告)
自分(プロフ) - 新.sinさん» 一気読みありがとうございます！これを気に入ってくださった方は私の別作品も気に入っていただけそうなのでおすすめさせていただいております……💕重ねてお読みいただきありがとうございました🥰🥰🥰 (2022年8月14日 16時) (レス) id: a1f82c8f4e (このIDを非表示/違反報告)
新.sin(プロフ) - 一気読みしてきました。私が占ツクで見てきた作品史上最も好き！！って思いました！！素敵な作品をありがとうございました！ (2022年8月14日 15時) (レス) @page42 id: 03f8c9269c (このIDを非表示/違反報告)
自分(プロフ) - 黒恋さん» わーーいありがとうございましたお疲れ様でした〜！！！本当にありがとうございます……💕💕💕嬉しい嬉しいなあ…… (2022年6月2日 18時) (レス) id: a1f82c8f4e (このIDを非表示/違反報告)
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