第15話裏:内心大歓喜ですが何か。 ページ36
「――いやーなんというかここまで完全完璧無反応だとむしろ清々しいというかでも悪意を持って無視しているにしては歩いているペースとか普通っぽいしこれはもしかして究極の天然さんなのかなーってミサカはミサカは首を傾げてみたり」
ふと思考を中断させたら平淡ボイスが耳を刺激した。それはもう何回も聞いた覚えのある声であり、今までも何回脳内で再生したかも分からないくらい馴染みのあるものだった。これはアレだな。この世界に居る神様とやらはよっぽど几帳面な奴だわ。アニメ版のセリフじゃないのがポイント高いね。まさかこの長い台詞をカット無しのcv付きで聞けるなんてオティヌスに感謝だね。
「ブツクサ言ってる間にどんどん距離が開いていくんだけどミサカの事は見えていない妖精さん扱いなのほらミサカはここにいるよーってミサカはミサカは事故の存在を激しくアピールしているのに存在全否定？」
ン？ でもこの台詞を書き連ねてくれたのはかまちーだし私が感謝すべきなのはかまちーなのかな？ でもこの世界にかまちーは居ないしこの世界においてこの世界を作ったと言うかこの世界が訪れるまで時を進めてくれたのはオティヌスだしでもオティヌスがここまで世界を繰り返させたのは上条クンが絡んでるンだっけ？ だとしたら私が感謝すべきなのは上条クンなのかもしれないな。という訳でありがとう上条クン。
「おーい、だからミサカはミサカはここにいるんだって――あれ、ひょっとしてなかった事にされてる？ ってミサカはミサカはミサカの首をミサカらしく傾げて……む？ 今、何回ミサカって言ったっけ、ってミサカはミサカは思考の泥沼にはまってみる」
思考が逸れるってよくあるよね、分かる分かる。私もよく逸れて結局何考えてたのか分かんなくなる事は無いけどその感覚は分からなくもないよ。でも深夜に外でミサカミサカ連呼するのはちょっと勘弁してもらいたいかな。お姉様の噂がまた一つ増えたら多分再度色々悩むだろうし。
「おおっ、ようやくミサカの存在が認められたよわーい、ってミサカはミサカは自画自賛してみたり。我思う故に我ありなんて言葉は嘘っぱちだねやっぱり主観だけでなく客観で何者かに存在を認めてもらわない限り自己なんてありえないね、ってミサカはミサカは間違った知ったかぶりでコギト＝エルゴ＝スムを全否定してみる」
「学園都市にその全否定は通じるンじゃねえの？ 『自分だけの現実』とか大層な言葉並べても肉体変化の能力者は毎日鏡に映った自分を写真に撮らねえと自分が分からなくなるみてェだしよ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 47人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「成り代わり」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ムスカ(ﾊﾞﾙｽしないで)(プロフ) - 凄い面白いです！！原作に近いのに原作とは違うイレギュラー(一方通行ちゃん)の続きが気になります…!!応援してます！ (2017年7月20日 2時) (携帯から) (
レス) id: 73140b95f1 (このIDを非表示/違反報告)
蒼(プロフ) - Σ(ﾟДﾟ)ｽｹﾞｪ!!面白かったです！頑張ってください (2017年5月17日 15時) (レス) id: 8490ef35d5 (このIDを非表示/違反報告)
ガルシア - 頑張ってください！ (2017年5月5日 16時) (レス) id: 980d9fadba (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：菊桜 | 作成日時：2017年4月27日 19時
