４話っていうかヒロイン ページ4
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廣宮side
朝練が終わって、とおる先輩と別れて、
小走りになって部室を出て。
マネージャーをやっているから多少は体力だってあるけど、すぐに息が切れてしまう。
もしかしたら遅刻かも、と思って、廊下を走る。
「っは、……はぁっ、」
少し振り返ると、英くんと勇くんがいた。
ゆっくり歩いているから、私も走らなくて大丈夫かな、と思って、息を整えながら歩く。
少し汗をかいてしまったから、ハンカチで拭く。
ふと耳を済ますと、英くんの声が聞こえた。
「＿＿＿俺、廣宮のこと嫌いなんだよね。」
……わかってた。
英くんが私のこと嫌いってことくらい。
でも面と向かって言われると辛くて、走って教室の扉前に立つ。
ｽｩｯ、と息を吸って、扉を開けて言う。
「おっ、おはよう！！」
今日は挨拶返してくれるかな、と思ってワクワクしながら見てみるけど、数人がﾁﾗｯとこっちを見るだけで、誰も何も言ってくれなかった。
机に向かい、教科書をしまう。
私が閉めた扉が開く音がして、
『はよー。』
というAちゃんの声が聞こえて。
クラスのみんなは会話を止めてAちゃんに向けて答える。
私の時は、振り向いてもくれなかったのに……！
鼻の奥がﾂｰﾝとして、涙が零れる。
今日で２回目だよ！
泣くな、私！
そう思っても、涙は止まらなくて。
Aちゃんと私は違うくらいわかってる。
Aちゃんはクラスのまとめ役で……。
学級委員の私が言っても聞いてすらくれないことを、Aちゃんが言えば答えるどころか話がまとまって、いつのまにか話し合いは終わっている。
悔しくて、辛くて。
唇を噛む。
涙を拭こうと思って、左側のポケットを探そうと、左に重心を傾けた時、右肩を叩かれた。
何もないときに話しかけられるのは久しぶりなので、嬉しくて上を向く。
ぁ…。
A、ちゃんだ…。
『廣宮、さん。』
『だい、じょうぶ？』
まさかAちゃんが声をかけてくれると思っていなくて、声がうわずってしまう。
少しどもりながら、
「えっ……、あっ、だだだっ！大丈夫！です！！」
と答える。
変な汗かいてないかな…？
『そう？困った時はいつでも言ってね？』
…明るい上に、優しい。
助けて、くれた。
この瞬間、私は思ったのだ。
＿＿＿＿Aちゃんと、マネージャーやりたい！
それからの私の行動は早かった。
ここまでウキウキしたの、久しぶり…だな。
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すみ - 初めて読みましたが、話の内容凄いですねwある意味ぶっ飛んでて面白いですw (4月29日 18時) (
レス) @page42 id: 097dec18f7 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑 - 最初の方に出てきた夢主ちゃんの友達と友達(？)になった元ゲスイン(笑)で新しく出てきたゲロイン(笑)を叩きのめすーみたいなのリクエストです！国見とマッキーと夢主ちゃんのノリ好き(笑)あと作者様ならきっとトップスターなんだろなって見てみたらスター無くてビックリ (2022年5月7日 3時) (レス) @page42 id: 1c7bf85d9b (このIDを非表示/違反報告)
さむらいp - こ、これを小6で描いてるんすか？天才だしね。かけるんでしょう！素晴らしすぎます (2022年4月4日 17時) (レス) @page30 id: f00775acdd (このIDを非表示/違反報告)
キャンドル(プロフ) - 続編のリクエストです！なんかバレー部でわいわいやってるのが見たいです！とっても面白いですね！俺からも頑張ってください！ (2021年12月20日 7時) (レス) @page42 id: ff7e3e1da7 (このIDを非表示/違反報告)
yourei(プロフ) - 緑の白猫さん» コメントありがとうございます。今となってはかなりの黒歴史です笑 (2021年2月22日 22時) (レス) id: 7073094368 (このIDを非表示/違反報告)
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