とりあえず、ゲロ（レベルヒロ）インに中指立ててみた。【青葉城西】

２６話っていうか着火 ページ26

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「おっ、おう」

及川のあまりの気迫に驚き、奢ってやることになってしまった松川先輩。

だが大変なのかこれからで……


「はぁぁぁ？」

「花巻先輩聞きましたァ？俺たちケチですってぇ。」

「聞きましたわよ国見さァん。ケチですってぇ。」

「「おいA。何がほしい？」」

えっ、ぇぇぇぇぇぇ……。

なんかケチって言われたのに腹は立つけど廣宮に買ってやるくらいだったらドブに捨てた方がマシ。
でもそれだったらAに奢って汚名返上の方がいい。

そういう結論に至ったらしい。

『えっ、えぇっ、』
「早く！！」

『ハイスイマセン！！！』

『えっ、じゃあ完璧に私の好物なんですけど、このエクレアいいですか？』

「了解した！！国見の分も！」

「わかりました！A、他には？！」

『しっ、塩キャラ、メルの大袋のやつ……。』

するとこっちを向いた及川が、
ベーッ、と舌を出し目の下を引っ張る。

ガキかよ。

先にコンビニから出ていく及川。

『あ、花巻先輩、シュークリームも買ってもらっていいですか？ミニシューの詰め合わせのやつ。』

「おーいいよ。」

そう言って買い物を終えた２人と私は一緒に外に出る。

するとそこで先ほど買ったものを食べている及川たち。

「ハイ、商品これな。」

『ありがとうございますっ！』

「あ、これもな。」

『いぇーい！！』

好きなものを貰って喜んでいたのも束の間。

「あっ、あの！」

廣宮が話しかけてくる。

「先輩に奢らさせるのはダメだと思うっ！」

『「「「は？？？」」」』

私、国見、花巻先輩、松川先輩が声を揃えて言う。

「だっ、だって！お金の問題なんだよっ？！」

『いやいやいやいや、』

それを言うたらお前もやーん。

「廣宮、お前自分が何言ってるかわかってる？」

「あき、国見くん…。だってお金のことはまだた高校だしっ…！」

「別に俺らは奢らされたつもりないしなぁ。」

「俺らは自分が買ったものをあげただけなんで。」

「つか奢らされたのは俺なんだけど……」

ボソッ、と松川先輩が呟く。

いや、あの。

及川のせいだよね。

噂をすればなんとやら、廣宮う後ろから及川が出てくる。

「お前さぁ、今日で２回も泣かせてるんだよ？」
「お前の血は何色なわけ？」

無慈悲な人に使われる言葉だよね。でも私はこう思う。

『生まれてこの方、怪我しても同じ色なので赤だと思います。』


と。

だがこれが逆燐に触れたらしい。

コンビニ前で面倒なことになった…。




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