検索窓
今日:11 hit、昨日:0 hit、合計:4,616 hit

華、十三 ページ14

「さっき、遠藤くんは松風くんと柏木くんが対立していると言いましたが、正確には、松風くんが柏木くんをいじめています。」

おや?とAは思った。平泉は、松風の味方ではなかったのか。見ると、伊吹も優那も興味津々という顔で平泉を見ている。

「ちょっ、お前何言って……。」

焦ったように大声をあげる松風を一瞥すると、平泉は伊吹の方に向き直った。

「そうですよね、柏木くん?」

平泉の声には、有無を言わせぬ響きがあった。伊吹は無言で立ち上がると、村田先生に向かってうなずいた。

「そうです。僕は、五月の初め頃から約四か月、夏休みを除くと三か月、松風にいじめられていました。」

「柏木くん、君はどうしてそれを僕に言わなかったんだ?」

「簡単ですね。先生を信じられなかったからです。」

悪びれる様子もなく、伊吹は堂々と言い放った。

「新米のあなたと、表面上優等生の松風、どちらが強いかは一目瞭然です。」

先生は、少し気落ちしたようにうなずいた。

「わかりました。とりあえず、松風くんと柏木くんは、放課後、職員室に来てください。三人で話をしましょう。HRはこれで終わりです。委員長、号令を掛けてください。」

号令の後、すぐに村田先生は教室を出ていった。

華、十四→←華、十二



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 5.6/10 (8 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
8人がお気に入り
設定タグ:復讐 , 学校 , オリジナル , オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

さやや - 続編おめでとうございます。とりあえず文章的なアドバイスですが、もう少し地の文を増やしてみるといいと思います。最後が"た"で終わる地の文が多いと寂しいので、現在進行形 "〜している"とか、体言止めとかで工夫するとgoodです! (・ω・)ノ (2017年5月4日 20時) (レス) id: 17a2646650 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:朝霧透花 | 作成日時:2017年5月2日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。