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「…まぁ、もめるよな。俺んとこも結構もめたなー」
「へぇーもめたの?」
「うん、取っ組み合いの喧嘩なんかしちゃってさぁ。それも先生の前で。
俺、ほっぺ殴られたもん。」

そう言って頬を撫でる

「えっ、うそ。」

「うん嘘。」

「……どこらへんが嘘?」
「殴られたところ。」
「アッでも取っ組み合いの喧嘩はしたんだ…」
「うん。」
景色が遅く流れる。
前の車のライトがギラギラと私達を照らした。


あれから30分ほどすると渋滞はだんだんと解消されていった。
あの時間は何だったんだ!って半ギレしそうになるくらい。

そりゃあまあ、するりするりと。

「もう9時近いが…大丈夫か?」
「うん、大丈夫だよ。
さっき父さんから電話が入って、今日は戻らないって。」
「ふーん……」
「何その意味深な反応……」

「いや、なんか…仲は悪いのにそういう連絡はすんだな。」

確かに言えてる。
口もきかないのに、メールのやり取りとかはするって…

「…まぁ、ご飯買ってこないとダメだし?」

「親父さん、料理すんのか?」
「うん、するよ。
でもだいぶ前に食材は私が買ってくるっていうのを決めたから…
あんまり納得いってないけど。」

それを、律儀に守っている私も私だけどね。

でも朝起きたらもういない父さんは、私に料理を作ってくれる。
ときたま、お弁当を作ってくれたり、不在が多いからって一週間分のおかずを作ってくれたりする。
でもお礼を言うのも全部間接的に、メールで行っている。

まぁ料理の上手い父さんだから、それに甘えてしまって、私は自炊を全くしないのだろうけれどね。

(ご飯くらい炊けって言われるけどいつもサトウのご飯を買っている。)

「ははっ、意味わかんねぇな。
喧嘩して口もきかないくらいなのに、食材は買ってくるって…」
「おかしいよねぇ、メールのやりとりしかしてないし。
それって、口きかないうちに入るのかな?」
「入るんじゃね?あっちょっとコンビニ寄らせて。」
「あ、じゃあ私もコンビニ行こー」
「おっけー」

コンビニに寄ってアイスでも買おうかな。
お腹壊しちゃうかな、まぁいいや。

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立花 - 腫れ物じゃなくて、このシチュなら壊れ物じゃないの (2020年3月16日 6時) (レス) id: 9b35e00014 (このIDを非表示/違反報告)
@でに(プロフ) - いつの間にか6500hit突破…ありがとうございます!というかアニメ4期の告知的なPV見ましたか!?ホントに宮侑くん顔が良すぎる……口角が上がりすぎて無事どっかに飛んでいきました。 (2019年12月27日 0時) (レス) id: 4e6a48575b (このIDを非表示/違反報告)
@でに(プロフ) - 5000hitありがとうございます。 (2019年10月20日 19時) (レス) id: 4e6a48575b (このIDを非表示/違反報告)
@でに(プロフ) - 順位更新ありがとうございます。 (2019年7月11日 19時) (レス) id: 4e6a48575b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:@でに | 作成日時:2019年4月5日 0時

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