私のママはベルモットです【名探偵コナン】

42 買い物〔番外編〕 ページ42

「…ジン、貴方って、明るい色がホントに合わないわね」

「…うるせぇ」


ジンのセーフティーハウスには、たくさんのメイクグッズをもったベルモットとジンがいた。



Aが欲しいというぬいぐるみを買いに行くことになったが、誘拐中にしか見えないと意見が一致したため、ベルモットがメイクグッズ片手に試行錯誤している。


「銃槍はどうみてもヤバイわね。コンシーラーで隠すしかないわ…

黒しかに合わないなら、グレーを使いましょう。靴はしょうがないから、皮っぽいスニーカーで行って」


ベルモットの変装術のおかげで、まぁ幾分マシになったと思う。

鋭い目つきは黒縁メガネで隠す。銀髪は前髪を耳にかけ、ひとつにゆわえる。服も黒系を多めに取り入れれば、もうただの美形に等しくなった。


「行ってらっしゃい。Aから目を離さないで。似合うものはなんでも買ってあげてほしいから、ブラックカード持って行って。写真は撮って、私のスマホに送ること」

「ん」



かくして、ジンとAのショッピングがスタートしたわけである。

Aも結構オシャレをしてきていた。随分柔らかい雰囲気のジンと並んだら、親戚のお兄さんぐらいには見えるだろう。





そして。

「なんで僕らは尾行してるんですかね、ベルモット…」


褐色の肌に金髪の、優男っぽい美青年、安室が、ラフな格好で物陰に隠れつつ、そういう。


「あら、警察から職質受けた時のフォローとか、誘拐犯に間違われた時の電話とかのためよ」


さらさらのプラチナブロンドに素晴らしいプロポーション、サングラスに美しい顔立ちの美女が答える。


「ジンが聞いたらキレそうだな」

そして何故か沖矢昴(ベルモットに電話で呼び出された)。朝寝てたら電話で叩き起こされ、組織に関係あるから断る訳にも行かず、泣く泣く沖矢昴に扮して宿敵(コイビト)にAを独り占めできるとか羨ましいとか思いつつ尾行している。



5人はそのままショッピングモールの中へ進んだ。

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