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39 ゲーム ページ39

「…暇」

Aはふあぁと大きな欠伸を零す。

ジンは煙草をいらいらと吸い、紫煙を吐き出した。


「オセロしたい」

「チェスならできますぜ、兄貴」


ウォッカがそう言うと、Aが食べたいといっていたお菓子を運んできた下っ端が、チェスを運んできた。



(ほんとに誘拐の図か…?)

多分下っ端が一番マトモだ。



Aはキャンディーをなめながら、ジンとチェスを始めた。






公安とFBIは、Aが閉じ込められているであろう倉庫を見つけ、外で待機していた。

中を覗き込むわけにも行かず、外から耳をすます。


「フンッ」

「最低、ジン!

(あんな一手普通)考えつかないよ!そんなこと!」

「なんとでもいえ。

テメェは(このチェスには)負けるしかねえんだよ」

FBI、公安は負けたに耳をすます。

(負けた?なにかに負けたのか?取引で失敗したとか?)

赤井が悶々と考える。

まぁ、チェスをしているなんて考えつかないのが普通だ。

連れてこられたベルモットもなにに負けたのか心配でたまらない。

Aは「知らない」少女のはずなのに、忘れていると第六感が本能に訴える。



「あ、わかった!

(この駒をここに動かして)生贄にするつもりだったでしょ?

そうはいかないよ?」

(生贄?だれか身代わりにするということか?)

赤井の眉間にシワがよる。


「チェックメイト」

Aがやたら妖艶な笑みを浮かべれば、(チェックメイト?どういうことだ?勝ったのか?)と、降谷の頭の中で、花火のように疑問が弾けた。


「チッ」


ガキっ

ジンが壁に向かってイライラのあまり発砲する。

マットレス(多分特別な素材)に銃弾がのめりこんだが、それが人間を撃った音とあまりにもそっくりで驚いた。

その発砲音をAを撃った音だと勘違いしたFBIと公安がだだっと倉庫に流れ込み、その瞬間、ベルモットの頭に記憶が蘇った。

40 宝物→←38 延滞



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- 久しぶりに来たら続きが更新されててうれしい🎵⤴️ (2023年1月5日 13時) (レス) id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
- ベルモットも人間 (2023年1月5日 13時) (レス) @page50 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
かのん - ベルモット大好きだから嬉しい❤️ (2022年1月22日 11時) (レス) @page48 id: 23ecb5b22b (このIDを非表示/違反報告)
リリィ - 晴雫丸さん» それな!! (2019年9月17日 21時) (レス) id: 14d9286bf4 (このIDを非表示/違反報告)
S・T(プロフ) - 皆の溺愛行動を見てると…自分がその場にいたら…『貴方達…何やってんですか(苦笑)』…って、思わず言いますねf(^^; (2017年12月27日 15時) (レス) id: fd942f87f3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モノクロ猫 | 作成日時:2017年8月24日 23時

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