私のママはベルモットです【名探偵コナン】

26 園子 ページ26

鈴木財閥も映画のスポンサーの1人だ。

そのため、園子もパーティー会場にいた。

Aはパーティーには当然ながら大人しかいないので、くたびれてカーテンの影で休んでいた。

「Aちゃんだよね？大丈夫？」

話しかけてきたのは鈴木園子だのた。

「あ、はい…疲れちゃって」

「分かるわ〜、肩こるわよね」

コロコロ笑う園子にホッとする。

大人ばかりの会場で、園子は心強かったのだ。

パーティーにも慣れているみたいだし、いろいろ教えてもらえそうだ。

明るいし気さくだし、親しみやすい園子と、Aはすぐ打ち解けた。



「ねぇ、A！スマホもってる？LINEやってる？」

「うん。ママがもっとけっていうからさ」

「あ、なら交換しない？気軽に連絡してね！」

LINEを交換すると、園子は母親に呼ばれたようで、「またね〜！」と、行ってしまった。

ベルモットは監督らしい人と話している。

Aがウロウロしていると、1人の男がはなしかけてきた。


「A・ヴィンヤードちゃんだね？」

「はい…？」

Aがキョトン、としていると、名刺を渡される。

「渡瀬雄二(わたらせゆうじ)っていいます。

監督をしてるんだけど、今度撮る映画にでないか？

イメージぴったりなんだ」

「…え？…」

「気が向いたら連絡してね」

渡瀬はそのままスタスタ歩いて行ってしまった。

27 ポアロ→←25 パーティー

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す