私のママはベルモットです【名探偵コナン】

25 パーティー ページ25

パーティーはやはり注目されているようで、マスコミが大勢、レッドカーペットの前でカメラをかまえていた。

Aの心臓がバクバク波打つ。

ベルモットはAに大丈夫よ、と美しく微笑む。



Aとベルモットを乗せた車は、レッドカーペットの前に止まる。

マスコミはカメラをもち、ドアに注目した。



「クリス・ヴィンヤードが降りて来ました！

…後ろに六歳ぐらいの美少女がいます！だれでしょうか⁈」

美しく着飾った親娘は、カメラの前に立った。


「クリス・ヴィンヤードさん！この子は誰ですか！」

マイクやレコーダーがベルモットにむけられる。

「娘です」

ベルモットがそういうと、Aはぺこりと頭を下げる。


「明日の特番はきまりだ！」

「クリス・ヴィンヤードには娘がいた！の見出しでいけ！」

「はやくしろ！」

パパラッチがバタバタやってるなか、質問は続く。

「お父様は誰なんですか⁈」

1番気になるところだ。

「親戚のコで、養女ですが血は繋がっています。このこも、シャロン・ヴィンヤードの血をひいています」

ベルモットはこう答えようと決めていた。

マスコミがシャロンが亡くなった今クリスをチヤホヤするのは、もともとの演技力はもちろんだがゴールデンアップルでシャロンとして言ったように、「シャロン・ヴィンヤード」の娘だからだ。

シャロン・ヴィンヤードの血をひいているといえば、世論はやさしい。

また、Aを売った親も、裕福そうなAを見て、取り返しにきても、養女になっているならムリだ。

なかなかの得策だ。

マスコミが騒いでいるのを尻目に、パーティー会場に入って行った。

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