私のママはベルモットです【名探偵コナン】

22 警察学校 ページ22

「あーっ、彼女がほしー」

警察学校の寮、自由時間。

ベッドにひっくり返ってそういう萩原に、松田は呆れたような視線をむけた。

「…萩原、そんな彼女ほしーのか？いっつも言ってね？」

「しゃーねーだろー、変に彼女でも作ってみろよ、教官に怒鳴られるし、警察官になった時に『爆発物処理班、夜の解体も…』なーんてなったら困るしよ」

「おメーら、まだ寝てねぇのか？」

ドアから顔をのぞかせたのな、爪楊枝がない伊達である。

「あっ、伊達！おめーだって、彼女欲しいよな？」

「まぁ、美女は男のロマンだしな」

伊達は部屋に入って来ると、ベッドに腰掛けた。

「いや、顔は美人よりかわいー系だろ」

スコッチはドアから入ってくるや否や、ドキッパリと言い切る。

「発言親父くさいな」

松田はヤレヤレといった表情で振り向く。

「そーいう松田はどうなんだよ、女欲しくないみたいなフリしてるけどさ」

「うるせーな、美人系だよ、悪いか！」

「…お前ら、声がでかい」

零が顔をのぞかせる。

「そうか、ゼロは見回り当番だったよな」

「ゼロは？お前なら女選り取り見取りだろ」

「今は警察官一筋」

「「「「うわぁ」」」」

「なんで引くんだよ」

「そう言う奴は大抵美人と結婚するんだ」

「萩原が確信に満ちた目をしてる…」

「じゃあな、俺は見回りあるから、いい加減に寝ろよ？」

「じゃあなー、頑張れ零」

降谷はドアを閉めた。

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