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19 哀 ページ19

「…あら、名探偵さんは随分ご機嫌なのね」

「あったりめーだろ!

Aのおかげで絶版になってたミステリー、手に入ったんだからよ!」

ベルモットがクリス・ヴィンヤードとしてファンからプレゼントされたミステリー小説が、たまたまコナンが欲しがっていた絶版のレア本だったのだ。

協力してくれるにあたり、哀はシェリーだということを勝手にコナンがベルモットに話してしまったため、哀は随分不機嫌だった。

「灰原もAと仲良くしたらどうだ?

いい奴なのはわかるんだろ」


「…私は…」

信じられない、と続けようとしたが学校で一緒にいて、イイコなのはなんとなくわかってはいる。

「ま、いいけどよ」

コナンは沖矢からの差し入れである野菜のスムージー(阿笠の体型を気を使っておすそ分けはヘルシー多め)を一口のんで、本の世界へ浸かっていった。






「哀ちゃん!」

歩美が哀にニコニコと話しかけて来たのは、丁度その翌朝だった。


「今日、Aちゃんが休みじゃない?

哀ちゃん、プリント届に行ってくれないかなぁ」


歩美なりに哀とAに仲良くしてもらおうと考えて頼んで来たのだろう。


歩美の気遣いも嬉しかったし、昨日コナンに言われたしで哀は引き受けることにした。






(ココ…)

Aの家だと小林先生に教わって来たのは、いかにも高級そうなマンション。

光彩認証のオートロック式で、フカフカのカーペットにはまるでホテルのようなコンシェルジュが立っている。

シャンデリアや小物なども、かなり高級なものなのだろう。

「…すみません、A・ヴィンヤードさんは何階ですか」

「最上階の南のフロアだよ」

コンシェルジュに頭を下げて、エントランスのインターホンで話そうかと思ったが、プリントもあるので直接部屋に行くことにした。




「もしもし、Aさん?

私灰原だけど」

「…あー、今開ける」

ガラガラ声に驚きながら待つ。

ドアを開けた瞬間、Aはクラッと高熱で倒れてしまった。

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- 久しぶりに来たら続きが更新されててうれしい🎵⤴️ (2023年1月5日 13時) (レス) id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
- ベルモットも人間 (2023年1月5日 13時) (レス) @page50 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
かのん - ベルモット大好きだから嬉しい❤️ (2022年1月22日 11時) (レス) @page48 id: 23ecb5b22b (このIDを非表示/違反報告)
リリィ - 晴雫丸さん» それな!! (2019年9月17日 21時) (レス) id: 14d9286bf4 (このIDを非表示/違反報告)
S・T(プロフ) - 皆の溺愛行動を見てると…自分がその場にいたら…『貴方達…何やってんですか(苦笑)』…って、思わず言いますねf(^^; (2017年12月27日 15時) (レス) id: fd942f87f3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モノクロ猫 | 作成日時:2017年8月24日 23時

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