1 出会い ページ1
夜、一仕事終えたベルモットはバイクで帰っていた。
その日はいつもよりハードで、早く自宅に帰りたくて、近道をしようと裏路地を進む。
(⁈)
角を曲がったところで3歳くらいの女の子が倒れているではないか。
ベルモットはバイクから降り、脈があるのを確認しながら観察する。
フワフワの髪は綺麗なプラチナブロンドで、胸当たりまであり、肌は色素が薄く、将来は美少女になるであろうことが想像できた。
ベルモットは女の子をバイクに乗せた。
興味があった、というのもある。
だが、女の子と昔の自分が重なった。
(…このこ、育ててみようかしら)
ベルモットがそう想ったのは女の子におそらく親はいないからだ。
白い肌にはアザがあり、足がむくんでいるからかなり走ったらしい。
まだ幼いから、体がついていかなかったのだろう。
(人身売買…)
どう見ても日本人ではない。
着ている服からして、貧乏な家に生まれて親に売られたというところだろう。
ベルモットは自宅までバイクをとばした。
ベルモットが住む、オートロックの高層マンション。
東都の夜景が一望できる部屋で、女の子はパチリと目を覚ます。
綺麗なアメジスト色の瞳に長いまつげ。
「だれ-?
なんでわたしここに-」
目をパチクリさせているその女の子。
「貴女の名前は?」
「A」
「Aね。
Aはなんで倒れていたの?」
できる限り優しくベルモットがきいた。
すると、びいびいとAが泣き出す。
「ひっく、おじさん、いっつも、ひっく、わたしをなぐる、んだもん、ひっく、」
「…」
ベルモットはその気持ちが、よくわかった。
いつも恐怖にふるえながら、痛みに耐えた幼少時代。
ますます見捨てられなかった。
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泉 - 久しぶりに来たら続きが更新されててうれしい🎵⤴️ (2023年1月5日 13時) (レス) id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
泉 - ベルモットも人間 (2023年1月5日 13時) (レス) @page50 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
かのん - ベルモット大好きだから嬉しい❤️ (2022年1月22日 11時) (レス) @page48 id: 23ecb5b22b (このIDを非表示/違反報告)
リリィ - 晴雫丸さん» それな!! (2019年9月17日 21時) (レス) id: 14d9286bf4 (このIDを非表示/違反報告)
S・T(プロフ) - 皆の溺愛行動を見てると…自分がその場にいたら…『貴方達…何やってんですか(苦笑)』…って、思わず言いますねf(^^; (2017年12月27日 15時) (レス) id: fd942f87f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モノクロ猫 | 作成日時:2017年8月24日 23時