進んで悪になり得たか。 (ページ19)

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sixty five※注意ページ19

「…安心しろ。お前の幸せは俺が守る。だから…」

私は彼に、ゆっくりとベッドに倒される。

まるで割れ物を扱うように優しく、慎重に。

「今は、俺の事だけ考えてろ」

弔は私の着ていたシャツのボタンを、一つ一つ丁寧に外していき、私の下着姿が露わになる。

『弔…』

「怖がんなよ…優しくする」

下着以外の服を脱がされ、その恥ずかしさに顔を覆う。

『ねぇ、やだ…』

「何が嫌なんだよ。顔、隠すな」

顔を覆っていた手を外され、彼の真紅の目と目が合う。

私は諦めたように脱力した。

すると、残りの布を脱がされて、彼の少しカサついた手で、優しく撫でられる。

『んっ…くすぐったい』

「…変な声、出すな」

『出させてるの、弔でしょ…ひゃっ！？』

私は思わず飛び起きて、彼の手を押さえた。

『ねぇっ、そこはだめ…』

「ここからが本番だろ、手離せ」

『でも、』

「じゃあお前がやるか？」

『…弔の意地悪』

「…はは、可愛い顔してるぜ」

そう言うと、私の中に入っていた指が動かされ、更に体や顔に熱が帯びていく。

『ぅあ…』

「…そろそろいいか」

すると、指が抜かれ、何かもっと、太いものが当たっているのに気づく。

『！？』

「力抜けよ、初めてだろ」

『弔も、でしょ…！』

「まぁな…っ、力抜けって、言ってんだろ…」

『抜き方なんて知らないっ…！』

「締めんなッ…」

ゆっくりと腰が動きだし、更に快楽へと溺れていく。

『やだ、弔っ、変になっちゃうっ…！』

「別に俺の前なんだから…どうにでも、なれよッ」

一気にお腹の下ら辺を突かれ、体が痺れていく。

『弔ぁっ！』

「わかってるっ…俺も、同じ気持ちだよ…！」

お腹の中に、生温かい液体が注がれ、彼は私の上に覆い被さった後、横にころん、と寝転がった。

「愛してる、茉莉…」

『…私も、だよ…』

これを、愛と言ってしまっていいのか。

私にはわからない。

でも…彼なら。

彼なら、きっと私を裏切らない。

私はそう信じて、甘い夜の闇に包まれた。