進んで悪になり得たか。 (ページ11)

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fifty seven ページ11

『きょ、巨人…！？』

「なんでこんなとこに…！！」

一斉に戦闘態勢に入る。

私は武器を持ち直し、巨人に銃弾を打ち込んだ。

しかし、そんなものは通るわけがなく。

巨人の払い一つで、私は気を失ってしまった_____。

「目覚めたか、茉莉！！」

『いてて…誰？』

暗がりに、恐らく老人…博士のような格好をした人がいるのが見える。

「氏子達磨じゃ！さっきも言ったが、今名付けた」

『さっき？なんの話…それに、ここはどこ？』

「ここはわしの研究所じゃ。アイツらはついさっき戦いに行ったぞい」

『へぇ…で、私を残した理由は？』

「それを今から説明するから黙っておれ！！」

要約すると、死柄木弔がオール・フォー・ワンより弱過ぎて、「ギガントマキア」という、先程の巨人がアイツを認めていない、ということらしい。

だから、今から死柄木弔一人でマキアに挑み、強さを示すらしい。

『そんなことができるのかな』

「仲間からも信頼を得てないとは！！」

『つい最近来たばっかだしね。それに、私自身も弱いからこんな事、本当は言っちゃいけないんだろうけど』

「死穢八斎會の生き残りが弱音を吐くとは、情けないものじゃのう！！」

『…そうだね。情けなくさせないよう、気張らなくちゃ』

廻さんが出て来た時、怒られてしまう。

『じゃ、私も行こうかな。どうやって戻るの？』

「しょうがないからジョンちゃんを使わせてやろう」

そう言った瞬間、不味いものが口から溢れ出してきた。

『！？』

「しっかり見守れよ、茉莉よ！」

次に気がついた時、私は元いた場所に立っていた。