【APH】八日目の悪夢【ヘタリア】 (ページ5)

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第四話「日常」ページ5

＊

「……あーもう、起きるんだぞ！！」

耳元で叫ばれ、わたしは目を覚ました。

視界に広がったのは、呆れた表情をしている幼馴染みのアルフレッドの姿。
ゆっくりと起き上がって辺りを見回してみれば、そこは紛れもない自分の部屋だった。

「…………え？ ……。」

一体、どういうことなのだろうか。
寝起きのせいか頭が混乱しているわたしをよそに、アルフレッドは勝ち誇ったように文句をいっている。

「全く、寝坊なんかされたら困るよ。俺までとばっちりを食らうじゃないか！」
「あ、アルフレッド！！」

咄嗟にアルフレッドの頬を掴み、ぎゅっと引っ張る。しかしアルフレッドが痛みに飛び退いただけで、わたしの混乱は収まらなかった。

「い、生きてる！」
「いきなり何するんだい！？ったく、寝惚けるのもいい加減にしてよ！」

待ってるから早く着替えるんだぞ、と部屋を出て行ってしまったアルフレッド。

(アルフレッドが迎えに来たってことは……今日、学校なんだ。)

ただ一つ違うのは、いつもはわたしがアルフレッドを起こす側なのに今日は立場が逆転しているということだ。

とりあえず制服に身を包み、わたしは部屋を出て行ってしまったアルフレッドを追いかけた。