【APH】八日目の悪夢【ヘタリア】 (ページ28)

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第二十七話「連鎖」ページ28

「じゃあ、さ。」

「それじゃあさ……。」

フランシスは口を開いた。

「俺達はどうすりゃよかったの？」

わたしはそっと息を呑む。

「アーサー、アイツが病院に担ぎ込まれたって言ったよね。何でだかわかる？」

黙って首を横に振る。
すると、フランシスは吐き捨てるように言った。

「アイツ、Aのとこにいこうとしてたんだ。」
「！そんな、」
「俺達はAだけじゃなく、アルフレッドまで失おうとしてた。それがどんなに怖かったか、Aにはわからないだろ！」

珍しく声を荒らげたフランシス。
こんなフランシスを見たのは初めてだ。

隣で、アーサーが深い溜め息を吐く。

「……俺にはどちらかの命を選ぶことなんてできない。ただ、片方を失うだけでも辛いのに二人とも失うようなことはあって欲しくないんだよ。」

アーサーの声は震えていた。

「だから、俺は二人を魔術で繋ぎ止めることにした。片方が死ぬ度にもう片方に魔術の話を持ちかけて、その度に時間を巻き戻してたんだ。」