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第二十六話「糾弾」 ページ27
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わたしの姿をした誰かは言った。
八日目のわたしが必ず死ぬ、その未来は絶対に変えないで欲しい、と。
それは自分の為に魔術を使い、もう一度時間を戻して身代わりとなってしまった幼馴染みへの想いなのだろうか。
「Aの為にアルフレッドは死んだ。すると、今度はアルフレッドの為にAは……。」
「わかったよ、アーサー。もういい。」
わたしの為に、アルフレッドは死んだ。
……そんな都合の良い捉え方、できない。
「ねえアーサー。」
「……何だ。」
「こうなることを知ってて、どうしてアーサーはアルフレッドを止めてくれなかったの?」
アーサーとフランシスが顔を上げた。
「ねえ、アルフレッドと何か話してたよね。あの時は気にしなかったけど……。」
____『後は頼んだんだぞ!』
「ねえフランシス。あの時の『頑張って』は、何を意味してたの? 」
わたしの為に命を捨ててこい。
今となっては、そうとしか思えない。
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作者名:ひまり@靴下 | 作成日時:2016年2月20日 17時