＃ten ページ10
軽く体を慣らし、スタート姿勢に入る。
ふっと知念を見ると知念はじっと私を見た。
『今年こそは勝つから。』
知「その言葉、そっくりそのまま返す。こっちだって陸上部のプライドってもんがあるの。」
『へー笑笑』
知「あと。」
『ん？』
知「そのピン似合ってる。」
『！///』
高「用意。スタート。」
ﾊﾟﾝｯ
うわっ、やられた！
私はスタートダッシュが少し遅れてしまった。
〜〜この小悪魔は…
でも私は負けじとぐんぐんスピードを上げ、知念に追いついていった。
知「！…ﾁｯ…」
負けないんだから…！
その時だった。
ﾄﾞﾝｯ
『きゃっ…！』
有「わ！！」
小「A！」
ｽﾞｼｬｯ…
私はいきなり誰かに押されて転んでしまった。
この革手袋の感触。…覚えがある。
(エドワード…！！)
後ろでエドワードがくすりと笑ったのを見た。
…もうそこからはわかるでしょ？
…私はスピードが落ちてしまって知念に負けてしまった。
＊
『ふぇっ…ひっく…』
私は擦りむいた膝を洗いにいく、と告げて体育館裏に潜り込んだ。
悔しい。悔しい悔しい悔しい。
しかも、エドワードのせいで。
泣く度に、擦りむいた膝がジンジンと痛んだ。
その時。
「おーい？」
…出た。私が今一番にくったらしい奴。
『…うるさいくそ悪魔あっち行ってて。…ひっく…』
「えー」
『あんたのせいで、負けたのよ！！』
私は涙でぐちゃぐちゃになった顔でキッとくそ悪魔を睨んだ。
するとそいつはふーっとため息をついて私の前にしゃがんだ。
『…何。』
「膝、出してみ？」
『…いや「いいから。」…』
私はしぶしぶ擦りむいた膝を出した。
そこにそっと触れたくそ悪魔。
すると…
『わ…』
傷が、傷が治った。
「でも一応絆創膏貼っとけよ。怪しまれるから。」
『あ…うんありがと…ひゃっ！…』
エドワードが私の脚をそっとなぞったのだ。
「…色しれー脚。」
ﾄﾞｷﾝｯ
『…な…！//』
「ほら早くしねーと二時間目始まるぞー」
エドワードはゆっくりと消えていった。
『…くそ悪魔。』
私はいなくなったそいつにそう言った。
…多分、真っ赤な顔で。
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やまぁ(･∀･)(プロフ) - 面白かったです！ 悪魔なのにエドに似てるってゆうのが私ハガレン大好きなのですごく嬉しかったです！ (2018年10月9日 15時) (
レス) id: 7ebf9053f9 (このIDを非表示/違反報告)
ムルムル(プロフ) - 続きすごい気になるのに…(´；ω；｀)ここで終わってしまうんですか？出来れば、番外編などが見てみたいです！面白かったです！！^^* (2017年11月25日 23時) (レス) id: 42a08529e9 (このIDを非表示/違反報告)
ユウナ(プロフ) - 初めまして！この作品すっごく面白いです！読んでてワクワクするしこれからの展開が気になります！これからも応援してるので自分のペースでゆっくりがんばってください！ (2017年3月30日 22時) (レス) id: c294d7709a (このIDを非表示/違反報告)
アコノン(プロフ) - 私はこの作品大好きです！これからも応援し続けますっ!! もちろん、評価してありますっ!!!! (2017年3月26日 17時) (レス) id: 0e9567a085 (このIDを非表示/違反報告)
†.Ami.Kei.† - この作品 大好きです���� 応援してます.。 お星さまおしました���� (2017年3月24日 12時) (レス) id: 8c8aec742d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いのはる | 作成日時：2017年3月9日 6時
