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十五話 ページ16

*
敦side


僕の名前は中島敦、故あって餓死寸前です…


生きたければ盗むか奪うしかない


生きる為だ、次に通りかかった者を襲い《財布を奪う》




気配を感じ川を見ると逆さまになって流れてくる足とそこに捕まってキャッキャッと喜んでいる幼女



固まった僕を他所に足は少しずつ流れていく



…こ、これはノーカンで…!



そう思ってても流れていく足と幼女



敦「ええい…!!」



僕はやけになって川に飛び込んだ



____
敦「ゲホッゲホッ…」


何とか助けることができた…



流れてた人の方を見ると幼女が「にいしゃん?おーい、にいしゃーん」と云いながら体をぺちぺち叩いていた



にいしゃん?ってことはこの人は兄なのか?



兄?らしい人を見ていたら急に目を開けて起き上がってきた


太「助かったか…ちぇっ」



ちぇっ!?


太「君かい?私の入水を邪魔したのは」


敦「僕はただ助けようと…入水?」


太「知らんかね、つまりジ殺だよ」



ジ殺!?え、妹を連れて!?



太「おや、Aも着いて来てたのかい?」



…知らなかったの!?




太「まぁ君に迷惑をかけた、何かお詫びを_」


ぐううううっ!!


太「空腹かい?少年_」


ぐううううっ!!


太「私もだ」


「わたしもー!!」



太「ちなみに財布も流された」



敦「ええ!?ここはお礼にご馳走っていう流れだと…!!」



ああ、もうダメだ…



国「こんな処に居ったか唐変木!」



突然聞こえた声に反対を見ると男性がこちらを見ていた



「あ!くにきだくんだー!!」



…なんか可哀想


向こうで何か叫んでるのを無視して流れてた人がこちらを見てきた



太「そうだ、彼に奢って貰おう」

国「聞けよ!!」

太「君、名前は?」



敦「中島…敦ですけど」


太「ついて来たまえ敦君、何が食べたい?」


食べたいもの…

敦「茶漬けが食べたいです」


そう云うと笑われた


太「餓死寸前の少年が茶漬けを所望か!いいよ、国木田くんに三十杯くらい奢らせよう」


「わたしもたべるー!!」


太「勿論だとも」


国「俺の金で太っ腹になるな太宰!!」


敦「太宰?」





太「ああ私の名だよ
太宰、太宰治だ」



太「こっちはA」


そう云って紹介された幼女は不思議な雰囲気を持っていた

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まっちゃ - すごく面白いです。更新待っています (2021年5月16日 18時) (レス) id: bd6a8b3525 (このIDを非表示/違反報告)
kuro(プロフ) - とても面白くて続きが気になります!更新頑張って下さい!(p`・ω・´q) (2019年7月15日 1時) (レス) id: f9572c4e12 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 美紀さん» 更新ペースを上げられるように頑張ります (2018年3月1日 17時) (レス) id: 2a0f9d1f23 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ちょこれーとさん» ありがとうございます。漫画を無くしておりました←頑張ります (2018年3月1日 17時) (レス) id: 2a0f9d1f23 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 文スト大好きですこの小説最高です (2018年2月27日 19時) (レス) id: 39e38305d9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2016年7月25日 21時

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