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Aside.
水族館からもう2週間。
私を取り巻く世界が少しずつ変わっていった。
初めは些細な机の落書きだった。
�狷鷂圻�
その文字がなぜか心に刺さって、
すぐに消すことができなかった。
そんな私に気づいた勝利くんが、
私の持っていた消しゴムを奪って、
すぐに消した。
勝利 「気にしないで。」
そう言う勝利くんが、
私よりも不安そうな顔をしている。
次は靴箱だった。
乱暴な言葉が乱暴な字で書かれた紙。
見た時はさすがに傷ついた。
美咲 「私が捨てとくからね。」
すぐに私の手からその紙を取って、
ゴミ箱にいれる友達。
でもこんな嫌がらせよりも、
私の心は違うことでいっぱいだった。
「俺のこと、嫌いになった？」
先輩の問いがどうしても頭から離れない。
私の答えは答えになっていなかった。
でも、あの時の私の言葉が
本当に本当の気持ちなんだと思う。
・
A 「勝利くん。」
もうどれくらい
この帰り道を二人きりで歩いただろう。
勝利 「どうかした？」
もうどれくらい
優しい勝利くんを傷つけただろう。
A 「…好きなの。」
彼の目が見開かれる。
A 「嫌いになれない。」
私が泣いちゃいけないのはわかってるのに、
いつも泣く私は、女の子たちが言うように最低だ。
・
A 「先輩を嫌いになれない。」
私の言葉にすぐに口を開いた彼は、
勝利 「わかってるよ。」
あまりにも優しげな顔をする。
勝利 「それでもいい。」
A 「私が嫌だ！」
私の言葉足らずな声に、また傷ついた顔をする。
A 「誰だって、一番がいいんだよ。」
私がそうだったから、
先輩のそばにいられるなら何でもいいなんて…
口では言っても、本当は。
A 「勝利くんを一番に出来ない。」
息を吸って、はっきりとそう言った私に。
勝利 「そんなのわかってた。」
そう強く言った彼に
私は何も返せなくなった。
勝利 「全部わかってる。全部わかった上でそばにいたんだ。」
夕日に照らされた彼の大きな目が揺れる。
勝利 「でも、いつか…いつかAが僕だけを見てくれるって…」
彼から涙が溢れる。
勝利 「それまで待とうって…」
彼がまっすぐに私を見る。
勝利 「なのに…待たせてもくれないんだね。」
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ひな(プロフ) - 続きが気になるところで終わっちゃいましたね��(´□｀；)ありがとうございました( *´▽｀)_旦~また書かれる際は楽しみにしてます(o^^o) (2019年7月31日 12時) (
レス) id: 84713c49a9 (このIDを非表示/違反報告)
みう - もう更新はしない感じですか？ (2019年3月24日 17時) (レス) id: 40cf893d3e (このIDを非表示/違反報告)
Mimi - 続きがとても気になります！！このお話は好きだけど、健人くんより私は勝利くんと結ばれるといいなぁと思ってしまいます。勝利くんが一番好きだからですけど（笑） (2018年3月24日 17時) (レス) id: 34ff8e9977 (このIDを非表示/違反報告)
しんのすけ - 続きが気になります(><)更新楽しみにしてます！ (2017年7月7日 21時) (レス) id: b85814265d (このIDを非表示/違反報告)
かめみつ(プロフ) - あまりにも切なくて、読むのが苦しくなる時があるけれど、やっぱり読み続けてしまいました。続き、もう書かれないのですか？ (2017年3月5日 17時) (レス) id: 966c4a26de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そら豆
| 作成日時：2014年3月6日 19時
