-悪魔の目線- 4

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健人side.






ふと、鳴り出す電話。






健人 : もし…もし。


「先生 : 今から空いてる？」







健人 : …空いてますよ。


また、俺は間違いを侵す。








「先生 : じゃあ、私の家に来ない？」


健人 : えっ。



周りにバレるのを恐れる先生が

家に俺を呼び出すなんて…。









いつもと違うことが起きる時…


それは地獄の始まる合図。









健人 : わかり…ました。



風磨に一言だけ、メールして

薄手のコートを着て家を出る。







またこれで俺は

どんどん汚くなっていく。



君に触れられないくらい

俺なんてぐちゃぐちゃになればいい。






そんな思いを抱えたまま、

メールで送られた地図を元に進む。






ーーー君に触れられないくらいーーー



そう願ったのがバカだった。









ねぇ、神様。

こんな時だけ、俺の願いを叶えてくれるなんて

ちょっと酷すぎるよ。









・









悪魔は階段を踏み外し、

暗い闇へと堕ちていく。





・

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